コミックス累計発行部数が120万部を突破(電子書籍含む)した、原作「もぐす」による人気作『恋と呼ぶには気持ち悪い』。イケメンエリート社会人・亮と、普通でじつはオタクな女子高生・一花による「年の差一方通行ラブコメディ」には、亮の直球すぎる恋愛アプローチや、一花がそれを気持ち悪がって罵倒するシーンなど、笑いと胸キュン要素が満載だ。

2021年にはテレビアニメも配信・放送され話題になった同作が、この春、舞台になって上演される。主人公の女子高生・一花役を演じるのは、乃木坂46の柴田柚菜。グループ外での舞台作品に出演するのは今回が初めてながら、主演という大役を務めることとなった。上演に先がけ、「今回は自分にとっての挑戦」と意気込む彼女に話を聞いた。

 

いつもとは違う私を見てもらえたら

――まずは、舞台『恋と呼ぶには気持ち悪い』の主演が決まったときの気持ちを聞かせてください。

柴田 驚きました! お芝居をやりたいと思ってはいたんですけど、まさかの「主演」と聞いて本当にびっくりしました。

――『恋と呼ぶには気持ち悪い』という作品の印象は?

柴田 舞台出演のお話をいただき、アニメ・原作を見て「全然王道じゃないストーリーだな」と思いました。女子高生とサラリーマンという組み合わせもそうですし、しかも罵倒するシーンがあったりして。ラブストーリーでありながら普通じゃないところが面白いなと感じました。

――その「普通じゃない」作品をこれから演じるわけですよね。

柴田 はい、純粋に「楽しそう!」と思いました。だって、普段「気持ち悪っ」なんて言う機会ないじゃないですか(笑)。役を通して普段しないことができるのは楽しみです。

――一花という役にはどんな印象を持ちましたか?

柴田 真面目で女の子っぽい感じかと思いきや、容赦なく罵倒するギャップもあって、かわいいなと思います。私と近い部分も多いのかなと感じました。私のイメージって、ファンの方からすると「真面目」という印象がある気がしますし、さすがに「気持ち悪っ」とは言わないけれど、内面的な強さは私にもあるので、似ているんじゃないかなって。

――共演者の方の印象はいかがですか?(※取材はビジュアル撮影の日に実施)

柴田 一花の親友の理緒役を演じる龍本弥生ちゃんと今日初めてお会いして、いろいろとお話をしました。お互い人見知りなので最初はどうなることかと思ったんですけど(笑)、「ずっと乃木坂46が好き」と言ってくれたのがうれしかったです。しかも、誕生日が1日違いなんですよ。私が3月3日で、弥生ちゃんが3月2日。すごい偶然だなと思って、仲良くなれそうな気がしています!

 

――一花をどのように演じたいですか?

柴田 そもそも私は声が小さいので「大丈夫かな」って不安もあるんですけど(笑)。罵倒するシーンなど、皆さんにお見せしている普段の私の姿との違いを感じていただけたらなと思っています。

――たしかに、柴田さんが怒ったり罵倒したりするところは想像がつきません。普段、怒ることってあるんですか?

柴田 ありますよ。口には出さないけど、思い通りにいかなくてイライラしてしまうことはあります。昔は家族に感情をぶつけてしまうこともありました。さすがに、この歳になると家族とケンカすることはなくなりましたけど、母に連絡して「今日こんなことがあったんだけど! なんで!?」と話を聞いてもらうことは今でもあります(笑)。