スカート澤部「ドラァグクイーンになってたかも」

――ちなみに、皆さんから見たシマダボーイってどんな人ですか?

佐久間:真面目な青年ですね。

シマダ:(笑)。

澤部:うちのバンドで唯一、まともな人ですね。初めて会ったときなんて21~22歳くらい?

佐藤:その時点で出来上がってたね。

佐久間:変わらない。

――スカートには、アルバムでパーカッションが必要な曲があって、そこからバンドメンバーに加入したと聞きました。

澤部:そうですね。

――人懐っこい感じなんでしょうか?

澤部:人懐っこいというか、適度に良い距離感を保ってくれる感じですね。

佐藤:最初に会ったときから普通に会話ができる。

――(笑)。それが普通じゃないんですか?

佐藤:できない人いっぱいいるもん。

佐久間:ミュージシャンはね。

――(笑)。

佐藤:そういう意味で言うと宗派が同じ感じ。

佐久間:〇〇〇が好き、とか言われたらもう会話できないもんね。

――(笑)。昨年のシマダ選手権のスカートはすごく良かったです。

澤部:良かったですよね、あれは。俺も生まれた街や環境が違ったらドラァグクイーンになれたんじゃないかって思えるライブでしたね。マルチバースの俺でした。

佐久間:マルチバースだったんだ。

〇スカート - “You Spin Me Round (Like a Record)” (cover) Live at Shibuya WWW(2023.4.6) 『第30回 南太平洋シマダ選手権大会』

トリプルファイヤーがいるから大丈夫

――スカートのメンバーがバックバンドを務める“僕とジョルジュ × シマダボーイズ”、をはじめとして、トリプルファイヤー、Fullfaceといった前回出演したメンバーに加え、鶴岡龍 (LUVRAW)さんも出演されます。これはシマダさん的に良いラインナップになった感じですか?

シマダ:そうですね。2年連続で開催するのが今回が初めてで、同じ会場で、昨年も来てくれた人が今年も来るんだったら違うものにしなきゃ! という気持ちがあったんで。それで鶴岡さんにお声がけして、そろそろトリプルファイヤーも新譜が出るタイミングでもありっていう。

あと、昨年は5バンドだったのもあって、1バンドの持ち時間が少なかったので、今回は余裕を持って4バンドで、まあ去年が盛り上がったのもあったので、何をやっても許してもらえるかなという甘えもあり、ですね。

佐久間:ボーイは出ずっぱりだから大変だよね。

シマダ:そうっすね、疲れました。あ、楽屋にビールが置いてあるんですけど、スカートの皆さんはいつもトリだったんで、終わるまで飲めないのが申し訳ないなって。今回の出番、僕とジョルジュはトップバッターなんで飲んでください。

岩崎:みんな関係なく飲んでる気がするけど。

シマダ:でも、このあと出番あるんだと思って飲むのと、ないと思って飲むのって、美味しさが違うじゃないですか。

岩崎:そうだね。

佐久間:毎年言ってるけど、トリプルファイヤーがいるから大丈夫でしょっていう気持ちでいますよ。トリプルファイヤーがいたら、見に来た人は損しないだろうなって。良さを担保してくれてる。

澤部:たしかにね。

佐久間:だから今回はトップだし、伸び伸びできますよ。