先輩(どついたるねん)の存在は大きい

――皆さんのトリプルファイヤーへの信頼が伝わりました。去年のイベントはどうだったんですか?

澤部:僕は衣装のアイパッチを探してて、ちゃんと見れてないんですよね……。

――(笑)。

佐久間:去年も多彩で、テクノも、フルフェイスもあって。

岩崎:あと、去年は、WWWの照明が変わったタイミングだったんじゃなかったっけ?

シマダ:スピーカーですね。

岩崎:そうだ、スピーカーだ。照明もレーザーとかあって。

佐久間:たしかに、スピーカーが変わったタイミングだったんですよね。

シマダ:変わって1発目のライブがシマダボーイズでした(笑)。

澤部:去年、シマダボーイズ見て感動したんですよ、もうぐちゃぐちゃで、姫乃さんの曲は鳴ってるけど、二人は叫んでるし、そこで先輩がサンプラーをポンと押したら、なんか曲がかかって。でも、聞こえないんですよ。何が鳴ってるんだろう?って集中して聞いた先に『パチンコ・マン / BOOGIE MAN』がかかってて、能動的に聴きにいく『パチンコ・マン』ってこれまでなかったから、あれは本当に感動した。

シマダ:最新スピーカーだからなせる技でしたね。

(一同笑)

佐藤:俺としては、シマダボーイズを見れるのがシマダ選手権の強みなんですよね

シマダ:ここでしかやってないっすもん。

佐藤:シマダボーイズの姫乃さんを見ると泣いちゃうんですよ、“これこそが多様性だ”って。

佐久間:そうだね。

佐藤:言葉で多様性とかは言わないけど、より強くメッセージを感じるんです。これこそが、みんなが目指す地平なんじゃないかって。

――先輩(どついたるねん)の存在も大きいですよね。

佐久間:大きいね、詩人だからね。見てくださいよ、今年のシマダ選手権に寄せたコメント。

【オロカメン(シマダボーイズ総帥) コメント】
ひやしキンタマ、ぬくもりチクビ
シマダボーイズ動きます。

すごいよね、ごちゃごちゃ言わない。散文詩ですよ、これは。

澤部:去年、先輩はシマダボーイズのライブで、ずっとペッパーミルパフォーマンスやってたんですよ。それがもう本当に絶妙にいいタイミングで、感動して。帰って妻に報告したら、妻が「先輩が世の中で一番最初に思い出したんだろうね」って。なるほどなあって思いました。すごくヒップな人だなって思いますね。

――ありがとうございます。

シマダ:まとまってますかね…?

――何か言い残したことありますか?

シマダ:ああ、グッズいっぱい作りました! アクリルキーホルダー全5種類、あとは春日部で撮った写真がプリントされたシャツ、あとは8062年のカレンダー。

佐久間:いいね、8062年のカレンダー。

シマダ この写真がいいんですよ、カメラマンに前日『あの夏、いちばん静かな海』を見てもらって撮った写真なんで、雰囲気が出てると思います。あと、去年は灰皿とフルフェイスの曲が2曲入ったコーム(櫛)を売ったんですけど。

佐久間:QRコードとかじゃなくて、httpから手打ちするやつでしょ? めんどくさい!


プロフィール
 
シマダボーイ
1993年産まれ埼玉県春日部市出身。2013年頃からバンド、NATURE DANGER GANGに加入し大暴れ。2017年ソロアルバム『Rainbow and Serpent』発表、バンドの休止以降、自身がトラックメイクを務めるFullfaceの他、テクノウルフ、RHYTHM BILLGATES、シマダボーイズ、The Pirates A Go Goなど、さまざまなバンドのパーカッショニストとして参加。サポートミュージシャンとしてもこれまでに、スカート、トリプルファイヤー、KinKiKidsなど、多種多様なアーティストのレコーディングやライブに参加。マーチングバンドのインストラクター・アレンジャーとしても活動。多数の学校を指導。Tumblr:シマダボーイ