メジャーデビューしても感覚が変わることはない
2024年4月にVAPに所属。メジャーデビューすることが決まった終活クラブ。その背景には、終活クラブを担当しているVAPの田中宏太郎氏の存在が大きかったようだ。
「最初はメジャーデビューしようとは考えていませんでした。友達と組んだバンドですから、いま思えばよくデビューできたなって(笑)。結成当時から絶対にメジャーデビューしたいという思いもなかったですね。
そんな僕らがメジャーデビューできたのは、VAPの田中さんの存在が大きかったです。田中さんは信頼できるし、そんな田中さんからメジャーデビューのお話をいただいたときは、シンプルにチャンスだなって。夢って見ていれば叶うんだと感じました」
4月4日のワンマンライブでは、田中氏がオープニングスピーチをしていた。終活クラブと田中氏の信頼関係が、いかに強いのかが垣間見れた。そして、メジャーファーストEP『終活新布教盤』を5月22日に配信リリース。リード曲『しょうもないなあ』は先行配信された。
「リード曲の『しょうもないなあ』を作っていたときは、すごく心がモヤモヤしていたんです。全部が“しょうもないなあ”と思っていたんですけど、こういった気持ちがないと始まらないこともあるんだなって。
この楽曲はメジャー1発目ですけど、それにしてはゴチャついた歌詞だと思うんです。今までの終活クラブを詰め込んだ内容になってるんですけど、一番最後の<じゃ、始めますか>で、なんとなく全て大丈夫に感じられる楽曲にしたいなと思いました」
たしかに『しょうもないなあ』の歌詞は、文量が他の楽曲と比べても多く、具体的な体験談も盛り込まれている。
「快活CLUBによく行くんですけど、ダーツとかをはしゃぎながらやっている若者を見ると、胸がすごく苦しくなるんです(笑)。<テキーラ飲んで コール煽って ダーツとかしてみたかった?>は、そんな思いから書いた歌詞ですね。
今回はいろんな気持ちが入っているんですけど、“この部分は良いテーマだから後回しにしよう”というのができないんです。そのとき思ったことは、そのときに歌詞にしたいので。結果的にかなりギュウギュウな楽曲になりました」
〇しょうもないなあ / 終活クラブ
メジャーデビューをしたとして、終活クラブらしさが失われることはない。むしろ、より濃度が増しているように感じる。
「『しょうもないなあ』を聴いたファンの方からは、“新しいけど、どう聴いても終活クラブだね”と言っていただけて。メジャーに行って変わってしまうんじゃないか……そう思っていたファンの方には、安心してもらえたのかな。バンド名も終活クラブのままデビューさせてもらえたので(笑)。
メジャーデビューとなっても心持ちは変わらないですね。むしろ、僕が曲を書く理由が増えたくらいかな。もちろん、うれしいこともあって、僕たちの曲を届けられる道が増えたと感じています。終活クラブの息抜きとして曲を書くのが趣味、というくらいだったんですが、もっとたくさん曲を書きたいなと思っています。
きっとメジャーデビューして時間が経っても、感覚が変わることはないと思います。バイトもするだろうし(笑)」
ライブではお客さんの目を見ながら歌いたい
そして、念願となる全国ツアーも開始される。今までライブをしたことがない場所へも、終活クラブが訪れることになる。
「いろいろ回らせていただけるので、とにかくうれしいですね。人が集まらなかったときのことを考えて、回る場所を限定することって、どうしてもあると思うんです。
その観点から、単純に、いろんなところでファンの方と会えるのはもちろん、自分たちが全国でライブができるという自信につながっているのもうれしい。僕自身も、好きなアーティストが地元に来てくれるってうれしかったですし。今までライブをしたことがない場所も多いので、楽しみに待っていてほしいです」
5月30日、東京・下北沢でスタートする全国ツアー。3か月にもおよぶ全国ツアーの最終日は地元・新潟で開催される。
「メンバーそれぞれのライブへの想いはあると思うんですけど、僕個人としては、お客さんの目をめっちゃ見るようにしています。お客さんに語りかけるように歌うんですけど、めっちゃ身振り手振りしています。
たぶん、フェスとかライブ会場が大きくなってしまったら難しいかもしれないですけど、目の前のお客さんに語りかけるくらい、目を見ながら歌いたいですね。やっぱり、ライブに来てくれるのはめちゃくちゃうれしい。僕からしたら、お客さんの顔を見るのがライブのメインになっています(笑)」
(取材&撮影:TATSUYA ITO)
【全国終活化計画】
5月30日(木) 下北沢SHELTER
6月08日(土) 横浜F.A.D
6月09日(日) 前橋DYVER
6月21日(金) 豊橋club KNOT
6月22日(土) 静岡UMBER
6月23日(日) 松本ALECX
7月27日(土) 富山SOULPOWER
7月28日(日) 岡山CRAZYMAMA 2nd ROOM
7月30日(火) 福岡Queblick
7月31日(水) 広島ALMIGHTY
8月02日(金) 京都GROWLY
8月03日(土) 金沢vanvan V4
8月09日(金) 仙台FLYING SON
8月15日(木) 神戸 太陽と虎
8月16日(金) 高松TOONICE
8月17日(土) 大阪Pangea
8月18日(日) 名古屋CLUB UPSET
8月25日(日) 渋谷Milkyway
8月31日(土) 新潟CLUB RIVERST
チケット情報:イープラス
2020年8月「音楽を終わらせる為の音楽」を始める為。少年あああああ(Vo/Gt)を中心に同じ志を持つメンバーが集結し、終活クラブを結成。新潟を拠点に置き全国区で活動中。不思議なバンド名やポップなキャラクター等、他者の目を惹くキャッチーさを武器としつつ、少々ひねくれながらも歌詞に絶対的な拘りを持った日本語ロックバンドです。 2021年1月の初ライブ(自主企画SOLDOUT)からちょうど1年後の2022年1月に初ワンマンをSOLDOUTさせる。2022年6月22日、満を持して布教盤1・2の音源も含むフルアルバム「終活のススメ」を全国リリース。いきなりHMVの【エイチオシ】に選ばれる。2022年6月から初の全国ツアー実施。9月24日のツアーファイナルに2度目のワンマンを実施しSOLDOUTさせる。休む間もなく同年10月には布教盤4をリリース。2023年1月、日本テレビ「バズリズム02」の新年恒例企画【これがバズるぞ!2023】に見事15位ランクイン。2023年1月14日、キャリア史上最大キャパでの3度目のワンマンを実施。SOLDならずも大盛況に幕を閉じる。2023年4月に布教盤4をリリース。レコ発を兼ねて初の地元以外の県外で自主企画「終活じぱんぐ漫遊記」を開催し大成功を収める。2023年6月に百万石音楽祭~ミリオンロック~出演。他にもTOKYO CALLING・見放題・下北沢にて・KNOCKOUT FES等の名だたるサーキットに続々と出演が決まっていく。2023年8月9日、1st EP「終活大布教盤」を全国リリース。全国ツアー実施し、ツアーファイナルでは5回目となるワンマンライブをSOLDOUTさせる。 2023年10月、テレビ朝日「関ジャム完全燃SHOW」にてキュウソネコカミのヨコタ氏が 注目するバンドとしてピックアップされる。 2024年1月、日本テレビ「バズリズム02」の新年恒例企画【これがバズるそ!2024】 に見事16位ランクイン 2024年1月10日、2nd Full Album「終活のてびき」を全国リリースが決定。1月度【タ ワレコメン】に選ばれる。 それに伴い全国4ヶ所にて初のワンマンライブツアーを敢行し、大阪・東京をSOLDOUT させる。 2024年2月、VAPとのメジャー契約を発表し、メジャー決定記念無料ワンマン(新宿 LOFT)の実施し400人動員する。 2024年5月、テレビ東京「ゴッドタン」のエンディングテーマに楽曲「しょうもないなあ」が決定する。 2024年5月22日、メジャー1st EP「終活新布教盤」を全国リリースし、過去最大本数の全国ツアーに突入する。
〇終活クラブ オフィシャルサイト