前回は、球団職員のうち“野球の現場”に近い「球団本部」の職種を説明しました。そのときにも少し触れたのですが、今回は球団本部以外の主な仕事について紹介していきます。

■球団職員の世界 第9回

 グッズショップの運営はマーケティンググループ

●事業企画グループ

中長期的にライオンズの事業や将来ビジョンなどを企画するグループです。ファンの拡大および集客に向けた各種調査やそれに基づく企画立案などを行っています。保有する購買情報、顧客情報、アンケートデータなどのビッグデータを収集・分析し、顧客サービスの向上や観客動員増につながる仮説を立て、施策を立案しています。

●マーケティンググループ

メットライフドームなどでのホームゲームにおけるチケット販売や各種施策、ライオンズの公式グッズの企画販売や他社とのコラボグッズなどの商品開発のほか、昨年7月にオープンした大型グッズショップ「ライオンズ チームストア フラッグス」を始めとする球場内の各グッズショップの運営管理も行っています。

また、メットライフドームでは約70店舗が1000以上のメニューを販売していますが、店舗の選定や管理、商品の開発などもこのグループで行っています。今シーズンはメットライフドーム3塁側に大型フードエリア「グリーンフォレスト デリ&カフェ」がオープンします。これまでの球場グルメとは一味違ったメニューを取りそろえる予定ですので、お楽しみに!

メットライフドームの人気フードメニュー「若獅子カレー」。ライオンズの選手が選手寮で実際に食べているカレーを再現したという。こうした企画も球団職員が行なっている ©SEIBU Lions

●プロモーショングループ

新規ファンやファンの来場頻度を増やすことを目的に、アニメなど様々な業種とコラボレーションしたイベントなどを企画するほか、西武鉄道の車内広告や駅に設置されているサイネージやポスターの制作、球団オフィシャルサイトの運営管理、TwitterなどのSNS運用などの業務をしています。また、今年は「ライオンズ」命名から70周年を迎えましたが、この企画もこのグループが主体となって企画・進行しています。

●ファンサービスグループ

球場で行う数々のイベントの企画運営や、大型ビジョンの映像や照明演出のほか、公式パフォーマーの「bluelegends」の運営など、ご来場いただいたファンの皆さまの満足度向上のための施策を企画・実施しています。また会員数11万人を超える埼玉西武ライオンズファンクラブ「TEAM LIONS」の運営業務も担っています。

ライオンズの公式パフォーマー「bluelegends」はファンサービスグループによって運営されている ©SEIBU Lions