コーサカ「ジョーさんは俺より全然怒る」

麻倉:コーサカさんの魅力は、やっぱ“ラップつよつよ”のところです。素人の意見なんですけど、ラップって声が大事だなと思っていて。

コーサカ:ラップは、マジ声勝負だと思います。

麻倉:うわ、マジ声勝てねえわ、と思うぐらい良い声で。

アンジョー:勝負しようとしてたんだ(笑)。

麻倉:いやいや、私が勝負しようとしてなくて、みんなが絶対「勝てねー」ってなる声をしてる、天性の持ち物だなと思って。リリックも自分で書かれてて、それも年々進化を続けているというか。

上から目線になっちゃうんですけど、勉強家、努力家だなと思うし、雑談回を見てても、回しをやってらっしゃるし、全部できるんだなって。あとは、すめらぎ琥珀先生が作成した最近のビジュがすごい好きです。

コーサカ:めちゃくちゃいいですよね。

麻倉:キャップを後ろで被っているビジュアルもいいんですけど、今もそうですけど、ライブのときのバケハのビジュがめっちゃ良くて。

コーサカ:さっき、MonsterZ MATEの成り立ちの話で、カウンターカルチャーと言ったんですけど、二人のビジュアルで気をつけたのは、特定ジャンル向けになり過ぎないようにってところです。普段の帽子もキャップにしたのは、活動を続けていくうえでバケハに変えてみる、そういう余白を作りたかったから。そういう反応はうれしい。

アンジョー:よかったね。

コーサカ:やってよかったね。

麻倉:可愛い。この会話、可愛いです。尊い。

▲ミニミニアンジョーとコーサカ

コーサカ:話を戻すと、ラップが声大事っていうのは、もうマジで本当にその通りで。もちろんスキルも重要なんですけど、正直ラップって声1本勝負だと思ってます。俺、自分の声に何も特徴がないと思ってるんで。

アンジョー・麻倉:そんなことない!

コーサカ:二人がユニゾンしたけど(笑)。俺の価値観だと、本当にしょうもないなって。

麻倉:本当にそんなことないですけど、たとえば、コーサカさんが“この人の声になりたい!”みたいな声ってあるんですか?

コーサカ:ラップをやる声としては¥ellow Bucksさん、Bonberoさん、LEXさん。普通の声だとしたら、櫻井孝宏さんになりたいです。櫻井孝弘さんか石田彰さんになりたい。俺はもう自分の声が、声優さん的な良さも、ラッパー的な良さもないのがすごいイヤです。

アンジョー:そんなことないと思うけどな、僕がコーサカの声を一番聞いてるんで。

麻倉:ミックスをやられてますもんね。

アンジョー:ちょっと専門的な話になるんですけど……コーサカの声は、どのマイクを使っても、誰よりも抜けてくる声質なんです。その時点で、まず唯一無二の声じゃないですか。

コーサカ:それ、まじ居酒屋の注文のときしか役立たないのよ。「すいませーん」って。

麻倉:(爆笑)。でも、それって便利かも。

アンジョー:たぶん周波数とか、抜けるところなんですね。届くってことは、ラップが届くってことですから。

▲アンジョー「コーサカの声は抜けてくる」

コーサカ:自分では良いと思ってないんですけど、こうして活動していると褒められるし、母親にも「お前、ラップしてるときの声はいいな」って言われたし。

アンジョー:お母さま、カッケーっす。

麻倉:ほかにも、下ネタを話すときに口角が上がっているのが、Vでもわかるところが好きです。

コーサカ:下ネタ話すときなんて一番楽しいですから。でも、逆をいうと自分のプレイヤーとしての弱点は、機嫌悪いのとつまんないのがバレすぎちゃうんで。だから、もう隠さないようにしてますね。

麻倉:アンジョーさんは、話し声と歌声が全然違う。だから最初、気づかなかったんです。でも、歌ったら「un:cさんだ」ってなるのがスゴい、あと絵もうまい。エイプリルフールの恒例のやつ、毎年楽しみにしてますし、あとやっぱ今日お会いして思いましたけど、仏です。

アンジョー:そんなことないっす。

コーサカ:俺らが作り上げたジョーさんのイメージだな。

麻倉:え、なんか優しいイメージだったんですけど。

コーサカ:俺より全然怒る。

アンジョー:でも基本、仕事のことでしか怒らないです。

コーサカ:ジョーさんは喧嘩するのはあんま好きじゃないみたいで、道理が通ってないことに対して誠実に怒ってるよね。あと、クリエイティブが阻害されることに対してはすごく怒る。

麻倉:でも、話を聞いてみて、二人は同じ方向を見ているんだなと思いました。

コーサカ:そう見えているならよかった。“おや?”と思うことがあったら、お互い言葉できちんと伝えるようにしているから。やっぱり、自分が何を思っているかなんて、言わないと伝わんないからね。

【麻倉瑞季による注釈】
※1 歌い手Geroとめいちゃんの2人で組んでるユニット
※2 中の人のこと(言わせるな)
※3 悪魔のようなシュークリームを生み出すMonsterZ MATEさんのスタッフさん
※4 MonsterZ MATEの人気コンテンツ「誰が持ってるか王選手権」における、ハズレのシュークリームの具(ワサビやカラシ、ねり梅)の量がバグ

▲2024年10月26日「白の陣 MZM music day」