ドラマ『ジャンヌの裁き』(テレビ東京系)へのレギュラー出演や、『めざましテレビ』(フジテレビ系)でイマドキガールとして活躍するなど、近年、活動の幅を広げている若手俳優・糸瀬七葉(いとせ ななは)。彼女が初の主演を務めるスペシャルドラマ『忘れっぽいハムレット』(テレビ愛知制作、テレビ東京系)が11月9日に放送される。

『忘れっぽいハムレット』は愛知県・大府市を舞台に、軽度認知障害と向き合いながら市民芸術祭のハムレット役に挑む祖父、それを支える孫娘や地域の人たち、悩める人たちに寄り添う、心温まる町と家族の物語となっている。主演の孫娘・鈴森唯奈を糸瀬が、軽度認知障害を抱えながらもハムレット役に挑む祖父・鈴森林太郎を鈴木林蔵が演じる。

ニュースクランチでは今回、糸瀬にインタビューを実施。作品の見どころや撮影時のエピソード、初主演への想いなどを語ってもらった。

 

思い入れの強い場所で撮影ができてすごく嬉しかったです!

――ドラマ初主演おめでとうございます! 『忘れっぽいハムレット』はどんな内容のドラマでしょうか?

糸瀬:ドラマの舞台である愛知県・大府市が“認知症に対する不安のないまちづくり”を推進しているのですが、それがこのドラマのテーマの1つになっていて、軽度認知障害を抱えるおじいちゃんを孫の私や地域の皆さんが支える、心温まるドラマになっています。

――愛知県出身の糸瀬さんは大府市を訪れたことはありますか?

糸瀬:もちろんあります! 今回のロケ地にもなっているあいち健康の森公園やJAあぐりタウン げんきの郷は小さい頃からたくさん行かせていただいていて。特にあいち健康の森公園は人生でいちばん行っている公園と言っても過言ではないくらいです(笑)。0歳のときからお世話になっていて、自分の中でも本当に思い入れの強い場所だったので、そこで撮影ができたのはすごく嬉しかったです!

――何度も通うほど魅力的な公園なんですね。

糸瀬:はい! 広い芝生もあるし、小さい子どもたちが遊べるような遊具も、健康施設もあって、雨が降っても屋内で遊べるんです。他にもトレーニングジムがあったり、プールがあったり、ペットもつれていけるんですよ!

――素晴らしい公園だということが十分伝わりましたよ! 今回、主役の鈴森唯奈を演じていますが、唯奈はどんなキャラクターですか?

糸瀬:小さい頃から児童劇団に所属していて、お芝居が大好きな女の子です。好奇心旺盛で、意見をはっきりと言える、自分の意思をしっかり持っていて。すごく真っ直ぐな子です。

――唯奈との共通点はありますか?

糸瀬:何に対しても好奇心旺盛なところだったり、思ったことを素直に伝えられるところは自分と似ているなと思いました。台本を読んでいても、この子は今こういう感情なんだろうな、というのがすごくわかりやすかったです。

 

――共通点がある分、演じやすさはあったと思いますが、逆に、演じていて大変だった部分はありますか?

糸瀬:やっぱり最初はおじいちゃん役の鈴木林蔵さんとの距離感が、初日は少しぎこちないというか、お互いに遠慮していた部分があったので、そこはどうしていこうかなと考えながら撮影に臨んでいました。

――どのようにして距離を縮めていったのでしょう?

糸瀬:撮影の合間にたくさんお話をしたり、鈴木林蔵さんは大府市内で飲食店を経営されているんですが、そこにお邪魔してご飯をご馳走していただいたりしているうちに、本当に孫娘がおじいちゃんに可愛がってもらっているような良い距離感になっていきました。