秋元康総合プロデュースの17人組ガールズグループ、Rain Treeが1月29日に1stデジタルシングル『I L U』をリリース、いよいよメジャーデビューを果たした。
Rain Treeは、昨年4月から始まった『IDOL3.0 PROJECT オーディション』で、惜しくもデビューを逃した17名によって結成されたグループ。シングルごとに表題曲を歌うメンバーが選考されるセレクション制を導入しているのが、大きな特徴。
ワニブックス、ニュースクランチ編集部では、表題曲『I L U』のメインメンバー、遠藤莉乃(えんどう・りの)・加藤柊(かとう・しゅう)に話を聞いた。
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心にぽっかり穴があいてしまった
――いよいよ1stデジタルシングル『I L U』がリリースされましたが、ここでは遠藤さん、加藤さん、それぞれお互いを褒めていただいてもよろしいでしょうか?
遠藤莉乃(以下、遠藤):加藤柊ちゃんの良い所は、ハートが熱いところです。あと、すぐ行動に移せるところも尊敬しています。私と柊ちゃんはメンバーの中でも特にダンスが好きで、上手いと言っていただける事が多いのですが、それぞれ踊りの魅せ方が違うのも面白いなと思ってて。私は手の動きで魅せるんですが、柊ちゃんは腰の動きで魅せる。魅せ方の違いがあって、私は密かに柊ちゃんのダンスを勉強させてもらってます。
加藤柊(以下、加藤):そうなんだ! 嬉しい。私も莉乃ちゃんのダンスを勉強しているんですが、あとはアイドルの知識や研究する力も凄いなと思ってます。アイドルが好きなメンバーは多いのですが、その中でも莉乃ちゃんは特にアイドル好きで、今までたくさん見てきたからこそ、引き出しもたくさんあって、ここはこういう風にしたい、という事をみんなに伝えられるし、それによってグループとしても、個人としても魅力を最大限に引き出せて、凄く素敵だなって思います。
――おふたりがオーディションを受けた理由はなんだったのでしょうか?
遠藤:私がアイドルになりたいことを知っていた叔母が、このオーディションを見つけてすすめてくれたのがきっかけでした。それが高校2年生の時だったんですけど、家族とアイドルを目指すのは高校2年生まで、と決めていたので、“最後のチャンスだ!!”と思い、すぐに応募しました。実はこの時、ほかのオーディションに落ちたばかりだったのでとても燃えてました(笑)。
加藤:そうだったんだ! 私も周りの子が本格的に大学の受験勉強に専念していく中で、どうしてもただ大学生をしている自分が想像できなくて。アイドルの夢を追いかけるにはこのオーディションがラストチャンスだ、と思って受けました。
――ただ、遠藤さんも、加藤さんも、最終審査では涙を飲んでしまいました。
遠藤:正直に言うと絶望しかなかったです。“やっぱり私はアイドルにはなれないのかな”って。“ここまで頑張ってきたのに、どうしてアイドルになれないんだろう”って考えたら、涙が止まらなかったです。最後のチャンスと思って受けたオーディションだったので、“ここから勉強に専念しなきゃいけないのかな、でもすぐに気持ち切り替えられないな”とか考えたり、応援してくれた人に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
でも、WHITE SCORPIONに選ばれたメンバーには素直におめでとうと思えたし、またどこかで私もアイドルという立場で会えたらいいな、ってちょっとだけ前向きな気持ちもありました。
加藤:半年間続いたオーディションだったので“私の挑戦が終わってしまったんだなぁ”と、心にぽっかり穴が空いた気持ちでした。“この先、自分はどうなっていくんだろう”という漠然とした不安に襲われましたが、あの時の自分なりの精一杯は出していたと思うので、悔いはありませんでした。