このオーディションでは“絶対入らないぞ!”と思ってて!
西野:で、その小5からやってるダンスのスクールが、中学生までだったんですよ。年に1回ある発表会が好きだったので、じゃあ自分はダンスをおっきいステージでやりたいんだなって思って、そういうオーディションを探したら、ちょうど男女混合ユニットのダンサーを募集してたんですよ。受けたら合格して、でも男女混合ユニットで合格したはずなのに、あなたはアイドルをやってくださいって言われて、すごく戸惑ったんですよね。
――ハロプロは好きだったけど、自分自身がアイドルをやるつもりはなかったということですか?
西野:アイドルは可愛くないといけないと思ってたので。私その頃まで、ほぼ男としてやってきてたんですよ。
――えっ!!??

西野:性格も見た目も基本男で。服も全く興味なくて、髪型とかもどうでも良くて、暑かったら切るし寒かったら伸ばす、みたいな。女の子としてブリブリな感じでアイドルやる発想がなかったんですよ。だからその時はあまり前向きじゃなくて・・・。
ただ辞める直前の生誕ライブのときに、それまでにない規模でやれて、いろんなアイドルさんが集まってくれて、みんな自分を祝ってくれて、そのとき初めて“ライブって楽しいんだ!”と思えたんですよね。だから別の形でアイドルは続けようと思いました。
――ちなみに女の子っぽくすることに関しては、どこかで抵抗感は無くなっていったんですか?
西野:ちょうど高校に入るタイミングだったんですけど、本当の本当に勉強が出来なかったので、都立はすごい怖いヤンキーの高校にしか受からなかったんですよ。親もそこはヤバいってなって、芸能コースのある私立の高校に行くことになって。そこは制服も可愛いし、みんな可愛い子ばっかなんですよ! アイドル活動よりその学校の子たちの影響で普通に女の子っぽくなって行きましたね。女というものを知りました。
――そして今に繋がる、メガメガミ加入となるわけですが・・・。
西野:良いオーディションがないかなって探してたら、元乃木坂46の畠中清羅さんがアンバサダーっていうオーディションがあったんですよ。それを見て“あ、ここはきっと大きい事務所だ! 地上だ!”と思って受けることにして。言われた場所に行ったら・・・。金髪でサングラスした、どう見てもヤンキーみたいな若い男が席に座ってて!! “あ〜、これはないわ〜! 普通にないわ〜!”と(笑)。
――現・SITUASIONプロデューサー・ヨロコビ氏との衝撃の出会いですね・・・。
西野:もう怖過ぎて! 絶対受かっても行かないって決めてて。でも一応オーディション受けにきたわけだから、形としては受けて、話を聞いて。終わった後に自分が関わってるわれプワさん(われらがプワプワプープワプワ)のライブがあるから見に行かない? って誘われたんですけど、断ったんですよ。断ったら落ちるだろうと思ったから。そしたら受かっちゃって! 呼ばれて行ったらほのちゃん(現airattic 桜木穂乃花)がいて、その頃ほのちゃん超病み系のビジュアルで! “え、この子とはちょっと無理・・・”って思って、場所がルノアールだったんですけど、ほのちゃんが注文聞かれて、梅こぶ茶を頼んだんですよ!! それでもう“マジで無理! 絶対この子とはやっていけない!!”って思って!!!
――何でですか(笑)!!?? 梅こぶ茶に偏見あり過ぎでしょ!!!! その流れでなぜ加入することになったのか?

西野:いろいろ考えて、とりあえず1回ここでやってみよう! と思って。でも結局、畠中清羅さんには1回も会えませんでしたよ! このネタは、メガメガミ解散まで引っ張って言い続けましたからね!!