NewsCrunch編集部電子書店では「リアルタイム」を見せられる
――電子書店さんならではの「棚」の見せ方はありますでしょうか？
B☆W湊谷 リアル書店だと、平台などで表紙を並べることが見せ方のメインですが、電子書店だと特集ごとに作品のコマを並べて見せたり、無料試し読みから直接続巻に遷移させたりといった、より多様な見せ方をしていますね。あとはリアルタイムでの購入やチェックしたことが分かるなど、ひと捻りがあるランキング的な形で見せていますね。
――仕事をしているうえでの意外な発見や驚いたことは？
B☆W湊谷 電子書籍は本の価格を変えることができるので、値下げに慣れてしまうと通常価格の時にお客さんが買ってくれないのでは……と思っていましたが、そんなことは無かったことですね。逆に価格を変えられることで、目的に沿った、より弾力的な施策を打てるということが分かりました。
――電子書店員としての苦労・悩みなどはありましたか？
B☆W湊谷 実はリアル書店員だった時代があるのですが、電子書籍は品切れが無いので、逆にリアル書店員の時に培った営業や、先読みによる商品確保力が活かせずに寂しい時がありますね(笑)
――この人に頼めば必ず手に入る！的な。
B☆W湊谷 店の奥からすっと……、電子書店は品切れがないですからね(笑)
――今いちばん取り組んでいること、取り組みたいことなどありますか？
B☆W湊谷 これだけ出版点数が多くなることで、十分に目に触れることなく終わってしまう作品があり、リアル書店と違って物理的なスペースが無い電子書店で、そういった作品をいかに見つけ出して読者に届けていくかが課題です。
電子書店には無限の可能性がある
――これからの電子書店について思うところなどありますでしょうか？
B☆W湊谷 今までは紙の本のデータ化というイメージが強かったと思いますが、デジタルという概念のなかで、マンガやノベルの読み方の可能性は無限にあると思います。今後は「書店」というイメージをガラリと変えた、出会いの「場」が増えていきそうな気がします。
――BOOK☆WALKERの湊谷さん、ありがとうございました！
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