俳優×プロレスラー芦田美歩「プロレスラーっぽくないっていうのは最高の褒め言葉！」

肩書『俳優・プロレスラー』という強み

こうしてプロレスラーとして開眼していく一方で、彼女には「ジャパンアンバサダー」という側面もある。ジャパンアンバサダーとは日本が誇る「モノ」「ヒト」「コト」を国内外に発信していく大使のこと。そのコンテストで芦田は2024年の準グランプリに輝いている。

「私が芸能界に入るきっかけとなったのは、中学生のときに受けたミスコンテストだったんですよ。以前、お世話になっていた事務所を離れるタイミングで、もう一度、原点に戻ってミスコンを受けてみよう、と思ったのがジャパンアンバサダーになるきっかけでした。すでにプロレスをやっていたので、肩書に『俳優・プロレスラー』って書いたんですよ。特技もチアダンスにジャーマン・スープレックスとか(笑)。そうしたら、私がステージに出ていっただけで場がザワザワしている。あぁ、プロレスって言葉の響きは強いな、これも私の武器だなって」

すでにジャパンアンバサダーとしての任期は終えているが、その功績が認められて、現在もOGとして活動を継続中。海外で日本をアピールするイベントにも積極的に関わっており、今年もマレーシア・ペナン島で開催された『ジャパン・カルチュアル・フェスティバル』に着物姿で参加している。

「だから、またマレーシアに行けると聞いてびっくりしました。前回のペナン島でもKLP48のみなさんが参加されていたんですけど、今度は私もプロレスラーとして参加するので、本当に楽しみです！」

11月15日にマレーシアのセランゴール州プタリン・ジャヤにあるJioSpaceにて開催されるアイドルとプロレスがコラボするイベント『GOOD LIFE presents LOVE＆PEACE』。ここに芦田美歩はプロレスラーとして出場することが決まっているが、ジャパンアンバサダーとして、それだけで終わろうとは考えていない。

「たとえば試合が終わったあとに、サッと早着替えをして、リングサイドに和服姿で登場したり、とか。私はずっと日本舞踊をやっていて、自分で着付けもできるんです。以前からひとつの夢として『和装で大河ドラマ出演』を掲げているので、そこはちゃんとできます。ある意味、日本にいたら、なかなかお見せすることができない芦田美歩の姿をマレーシアでたっぷりお見せしようかな、と。日本舞踊とプロレスってまったく別じゃないですか？　日本舞踊は『静』でプロレスは『動』。そのふたつを同時にやっていることって、すごくプラスに働いていると思います。日本舞踊をやっているときには『動きが大きすぎる』って注意されることもありますけど、プロレスでは『静』が試合の中で活きることもある。これも私の武器のひとつです」

チアダンスも海外のほうが絶対に受けはいいですし、プロレスで、チアで、和装で日本の良さ、素晴らしさを発信したいので、ぜひファンのみなさんにも注目していただきたいですね」

最近では同じ京都府出身の荒井優希とのタッグで試合をする機会が増えた。

「本当によく組ませていただくようになって、荒井さんからも『来週もよろしくね！』って(笑)。同期の上原わかながタッグのベルトを巻いて、他の同期が挑戦したりするのを見ていると、私も！って燃えますね。

私は京都とはいっても、ちょっと離れた福知山市出身で……そうです、小橋建太さんと同郷なんですよ！　いつか小橋さんとご一緒できたらいいな、と思いますし、私がもっと活躍して地元で凱旋興行をするのも大きな夢です。やりたいことはたくさんあるんですけど、死ぬまで『おもろい人間』でいたいです！」

▲同郷の荒井優希とタッグを組む機会が増えた

マレーシアで日本文化をアピールしまくったら、今度は東京女子プロレスのリングでのさらなる飛躍をファンに見せるターン。ワールドワイドに飛び回る才女が「東京」のリングに降り立てば、きっと、そこには新しい風景が広がるはずだ。