今回の強制在宅生活はリタイア生活の予習になる

AからDまでそれぞれのタイプごとに、適切な在宅ワーク・スタイルが存在し、生じる問題も違うはずである。テレワークビジネスを展開したい人は、まずこのタイプ分けの精度を高めるべきだ。

そして各個人がどのタイプに属するのかを自覚して、今のうちに在宅生活に慣れておくことは、老後の人生設計にも役立つ。

定年なり、何らかの理由で仕事をリタイアすれば、否応なく在宅生活が待っている。自分の孤独耐性は高いのか、低いのか。本当に家族を必要と感じているのか、いないのか。

もし60歳でリタイアすれば、そこから先、平均20年の在宅生活が待っている。人生100年時代になれば、40年続くかも知れない。

その時にどう過ごせば快適なのか。それを事前に実戦学習できると思えば、今回の強制テレワーク生活も前向きにとらえることができるのではないだろうか。

ちなみに在宅生活を受けた発言で強烈だったのは、「サンデーモーニング」の張本勲さん。ずっと家にいてイライラしませんかという質問に、きっぱりと答えた。

「しませんね。我々の世代は防空壕を経験してますから」

戦争をくぐり抜けた世代は最強すぎる。


独身中年息子による介護奮闘記。BEST T!MESでも好評を博した「母への詫び状」が、ペンネームだった著者が実名を明らかにし、「介護幸福論」として再スタート。著者は“王様”として業界に名を轟かす競馬ライターの田端到さん。記憶の糸をたどりながら6年間の日々、そこで見つけた“小さな幸せ”を綴っていきます。