あなたは今朝、どんな朝食をとっただろうか? もしかすると「朝はコーヒーのみ」「時間がないからサプリだけ」という人も多いかもしれない……。ところが、長年医療現場にいる現役医師の“常識”の一つとして、「朝ごはんこそが、あなたの健康をつくる!」というものがある。

たとえば、病気や不調の9割は「冷え」が原因であることをご存知だろうか? じつは、体を温めて、その「冷え」を撃退し、免疫力アップで万病を防ぐ秘訣こそが、朝食にある。つまり、今もっとも気をつけたい“ウイルス感染症予防のカギ”が朝食にある、といっても過言ではないのだ。

そう、朝食をしっかりとることで、体と心の不調はみるみる消え、老化はストップし、腸内環境が整えられ、先述した通り、今こそ気をつけたい“免疫力”をアップさせることが可能になるのだ。

『病気知らずの名医が食べている 長生き朝ごはん』(小社刊)では、現役医師と栄養士の夫妻が考案した“老化も不調もけちらす食事術”が、おしみなく掲載されている。こんな時期だからこそ、ぜひとも手にとってほしい一冊だ。

生活の知恵として伝わる長生き食材とは?

全身の冷えの解消、免疫力アップ、老化を止める、生活習慣病の予防・改善、腸内環境を整える……etc。朝食を食べることで得られる効果は数え切れないほどあるものの、「朝食が大切なのはわかったけれど、じゃあ、何を食べればいいの?」と思う人もいることだろう。

今津医師も、診察時に「健康のために何を食べればいいのでしょうか?」と質問を受けることも多いのだとか。そんなとき、先生は「おじいちゃんやおばあちゃんが言っていたことを思い出して食べてみましょう」とアドバイスをするそうだ。

すなわち、何世代にもわたって言われてきたこと、生活の知恵こそが、実験をくり返してきた“結果”。つまり、“健康にいい食材”につながっていると考えるからである。

そこで、それらの知恵をまとめた上で「長生き」するために、ウイルスや細菌を寄せつけないために、朝ごはんに何を食べたらいいのか。科学的に正しい食事、必要な栄養素と合わせて“朝ごはんにとりたい長生き食材”として、3つを披露するとともに、時間のない朝の味方となるであろう「作りおきおかずのレシピ」についても紹介していきたい。

生活の知恵として伝わる長生き食材とは? イメージ:PIXTA

長生き食材 その1「ブロッコリー」

まず、最初に披露したい長生き食材は、ブロッコリー。ブロッコリーの特徴は、芽の部分にスルフォラファンが豊富に含まれていること。

このスルフォラファンには、解毒酵素や抗酸化酵素を活性させる作用があることが知られている。がん予防や白内障予防にもパワーを発揮し、血液をサラサラにする作用も!

『長生き朝ごはん』(小社刊)より