長生き食材 その2「きのこ」

きのこは、現代人に欠かせない食物繊維を豊富に含んだ食材である。食物繊維は腸内細菌の働きによって分解され短鎖脂肪酸に変わり、腸内細菌を活性化、腸粘膜の栄養となって交感神経を活性化。

結果として、代謝が高まり肥満防止にも効果がある。また、βグルカンが免疫を活性化することでウイルスへの抵抗力を高め(免疫力アップ!)、抗がん効果がある点も見逃せない。

『長生き朝ごはん』(小社刊)より

長生き食材 その3「高野豆腐」

古くから保存食として親しまれてきた高野豆腐は、防腐性(抗菌性)と抗酸化性が高い食材。

高野豆腐の製造過程で、豆腐に含まれる大豆タンパク質は、レジスタントプロテインという物質に変化。レジスタントプロテインは血糖値の上昇を抑えて血管の老化を抑え、老廃物の排出を促進してくれる栄養素である。しかも、通常のタンパク質と比べてカロリーが半分になるというのもうれしいポイント。

『長生き朝ごはん』(小社刊)より

『病気知らずの名医が食べている 長生き朝ごはん』には、このほかにも“7大長生き食材”がすべて紹介されているのみならず、食材の食べ方のコツ、それらの食材を使った二週間分の朝食献立レシピ、そして、ぜひとも取り入れたい、朝食の効果を倍増させる「朝の長生き習慣」についても、くわしく掲載されている。

朝食を上手にとることが、長生き、そしてウイルス感染症から身を守るための秘訣……。心身の健康のために、なにより大切な朝食を毎日楽しく食べるために、さっそく「長生き朝ごはん」を始めてみてはいかがだろうか?


プロフィール
今津嘉宏(いまづ よしひろ)
藤田保健衛生大学医学部 卒。芝大門いまづクリニック院長。
日本外科学会認定医 專門医/日本胸部外科 認定医/日本消化器内視鏡学会 専門医、指導医/日本消化器病学会 専門医/日本がん治療認定医機構 認定医、暫定教育医/日本東洋医学会 専門医、指導医/日本医師会 産業医、健康スポーツ医 ほか多数。病状のみでなく、その人を取り巻く環境や性格にも留意し、患者の心に寄り添う医療を実践している。メディア出演に、テレビ朝日「林修の今でしょ! 講座」、テレビ東京「ソレダメ! 」など多数。著書に、89.8%の病気を防ぐ上体温のすすめ』/『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ともに小社)/『ねころんで読める漢方薬』(メディカ出版)/『仕事に効く漢方診断』(星海社)/『子どもの心と体を守る「冷えとり」養生』(青春出版社)/『がん漢方』(南山堂)など。自身の研究や経験を広く世に発信し続けている。
プロフィール
今津美幸(いまづ みゆき)
栄養士、フードスペシャリスト。
45歳を過ぎてから戸板女子短期大学食物栄養科で栄養学を学び、栄養士となる。二児のお弁当を日々18年間作った経験と、医療現場で実際にがん、生活習慣病(糖尿病、高血圧症、脂質代謝異常など)の栄養指導を行った実績から、栄養学を衣食住の視点から総合的にアドバイスする栄養指導は、多くの人から支持されている。

※本記事は、WANI BOOKOUT <https://www.wanibookout.com>[特集]話題本ピックアップ (2020年4月20日)「病気知らずの名医が食べている 長生き朝ごはん」を加筆編集したものです。