以前の生活には“戻れない”ことを受け入れる

コロナは私たちの生活を一変させました。

自宅にいても意外と仕事ができることに気がついた人もいましたし、皆が在宅ワークのなか職場に足を運ばないと成立しない仕事でも、そのスタイルを大きく変える必要性がでてきました。

慣れないテレワークや生活の変化は、あなたにどんな影響を与えましたか?

いいこともあれば、悪いこともあったのではないでしょうか。

たとえば、通勤時間がなくなったのはいいことでした。混雑した電車に揺られることはストレス以外のなにものでもありません。

自粛期間が終わり、元の生活スタイルが戻ってこようとしています。人は変化に弱いので、そのことで大きな安心を得るでしょう。

▲以前の生活には“戻れない”ことを受け入れる イメージ:PIXTA

ただし、これまでとまったく同じような生活に戻れるかといえば、そんなことはないでしょう。人と人のコミュニケーションはますますオンライン化して、人と直接話す機会はますます減ると思います。

それが気分を沈ませる要因となることを理解してください。

この先は不安なことばかりが起きるわけではない、と自分自身にも言い聞かせるために、ニュースなどをきちんと理解して、何が起きているかを端的に、またそれが予測される範囲内のことである(コントロール下である)ということを、自信を持って伝えてあげることも大事です。

変わってしまったことを惜しんでも返ってこないものもあります。失ったことを嘆くのでなく、現状をキチンと見つめなおし、受け入れることが必要であると伝え、その中でできることを一緒に考えていきましょう。