バイクで1000カ所以上の「道の駅」を回りながら、ご当地ソフトクリームを探求する平賀由希子さん。実はソフトクリームだけでなく、ジェラートにも目がないらしく、1日で「もぎたて苺のシャーベット」など食べに食べ、最後に「道の駅 発酵の里こうざき」で見つけた5個目のご当地ジェラートとは? 密を避けながら経済も回す“新しい旅”の参考になるかもしれない。

編集部注:この取材旅行は2020年3月中旬に行いました。

雲平とつぐみが出会った道の駅へ

こんにちは、ユキコです。趣味はバイクで道の駅を回ること。好きなものはソフトクリーム。今まで1日最高で6個は食べたかな。高津マコト先生の『渡り鳥とカタツムリ』では「道の駅」の部分に関してお手伝いをしています。

この「道の駅」バイクで一筆グルメ旅では、つぐみさんと雲平くん〔『渡り鳥とカタツムリ』のキャラクター〕が出会った千葉県にある道の駅を紹介したいと思います。

ワンちゃんと一緒でも楽しめる「道の駅 むつざわつどいの郷」から、九十九里へ向かいます。

目的地は犬吠埼(いぬぼうさき)。有料の九十九里道路を通るか、県道で行くか悩んでいて、結局は有料道路代金をケチって、県道で行くことに。すると信号がほとんどなくて交通もスムーズ。だけど海は全く見えず、期待してた九十九里のオーシャンビューは一切無し。海を見るには有料道路を通らないと駄目だったみたいです。

ただ、海水浴場に行きたい人や、食事をしたい人は、県道をお勧めします。県道沿いには、浜焼きの店などがいろいろ並んでいるし、ビーチに行くには県道からしか行けないので。

犬吠埼へ向かってる途中、「道の駅 オライはすぬま」の案内板が出て来るんですが、つぐみさんと雲平くんが出会った道の駅がここです。つぐみさんが食べてた「いわし丼」もすごく美味しいけど、他にも私のお勧めがあるんです。

▲『渡り鳥とカタツムリ』1話の舞台でもある「道の駅 オライはすぬま」
▲渡り鳥とカタツムリ/高津マコト

まずは「いわしのごま漬け」。九十九里の郷土料理で、水揚げされたカタクチイワシを塩漬けにして、ごま、生姜、唐辛子、柚子を一緒に酢漬けにしたもの。ご飯のお供にもお酒の肴にもすごくぴったり。

▲ご飯にもお酒にも合う「いわしのごま漬け」

九十九里海岸は江戸時代から、いわし漁が盛んで、いわしを長期保存する方法として、昔から食べられていたようです。「道の駅オライはすぬま」の直売所でも買えるから、立ち寄った時にはお土産に買って帰るんです。帰ってから、このいわしのごま漬けで一杯やるなんてもう最高。

▲「いわしのごま漬け」お土産に是非!

あともうひとつ。ここは、お惣菜の種類がたくさんあるんですが、その中でも房総の郷土料理「太巻き祭り寿司」がお勧め。

千葉にある道の駅ではよく見かける太巻きなんですが、断面が金太郎飴のようにいろいろな柄になっているんです。蝶々や花、パンダなど色々な柄があるけど、ここ「道の駅オライはすぬま」の祭り寿司は特に凝っているんです。お子さんは絶対喜ぶと思うし、自分でも食べるのも、なんだかもったいないって思っちゃいます。

ご当地ジェラートは食べずにいられない!

道の駅って、自分の知らない郷土料理や、特産物を使った料理がいろいろ食べれるから、あちこち行くのが本当に楽しい。

それはソフトクリームやジェラートもそう。その土地ならではの特産物を使ったソフトクリームを食べるのが私の楽しみ。特にジェラートは加工がしやすいのか、色々な種類があります。「道の駅 オライはすぬま」の次に寄った「道の駅 季楽里あさひ」では、この日4つ目のジェラートを食べることに。

▲季節を問わず楽しむことができる里で「きらり」

市内にある宇畑牧場直営のジェラート店「HOME OF MOTHERS」の季節限定「もぎたて苺のシャーベット」。見た目も真っ赤な苺のシャーベットは、食べたら苺そのもの。旭の苺農家さんから完熟のもぎたて苺を仕入れて、その日のうちに加工しているそう。苺の粒々も感じられ、美味しさがギュッと詰まってます。ついつい“地元の特産物を使った”や“季節限定”とか書いてあると食べなきゃって思っちゃいますね。

▲苺の風味が口の中に広がります!

ソフトクリームもそうなんですが、ジェラートも、アイスクリームも「えっ、この食材使うの⁉」というものがあるから面白い。皆さんも変わった食材のソフトクリームやアイスがあったら気になるはず。この話を始めると長くなるので、またの機会に。