洋食は腸に与える負担が大きい
現代の日本人の腸は、今大きな問題を抱えています。
われわれの健康を支える要(かなめ)ともいえる腸が、有害物質や活性酸素で非常に汚れやすい環境にあるからです。なかでも最も影響があるのは食事です。私たちが普段どんなものを食べているかで、腸の状態は良くも悪くもまったく違ったものになります。
具体例を挙げてみましょう。次の3つのうちで、最も腸に負担がかかる食事はどれでしょうか。
- ご飯やパンなどの炭水化物(糖質)の多い食事
- 肉や乳製品など動物性脂肪の多い食事
- 豆や野菜など食物繊維の多い食事
すでにご存じの方も多いかと思いますが、最も腸に負担がかかるのは、2の「肉や乳製品など動物性脂肪の多い食事」です。
牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類や牛乳、バター、チーズなどの乳製品、サラダオイルやビーフシチューなどたっぷり油を使った食事は、戦後日本で急速に普及しました。戦前の日本人がほとんど口にしなかった洋食が、今や若い世代ばかりでなく全世代にとって定番の食事になっています。
日本人は古来、穀物、野菜、豆類を多く食べ、魚をたまに食べるくらいの菜食中心の食事をしてきた民族です。急速な食生活の変化が現代の日本人の消化器、特に腸にとって大きな負担になっている のです。