貴重な経験値を得て更なる「店選び」を覚える

そんなこんなで学生時代にパチンコデビューした僕。パチンコの面白さに気づいてしまった僕。最初こそオドオドしたデビュー戦になってしまいましたが、それでもとりあえず、大きなトラブルもなく(自分がちょっと負けただけで)、店員やお客さんと揉めたりしなかったことは自信につながりました。

「もっと、いろんな台を打ってみたいし、もっと、パチンコのいろんなことが知りたい。“楽しい”瞬間を味わいたい!」と思いました。もちろんまだまだ知識も薄っぺらいし、経験もまるでない。RPG(ロール・プレイング・ゲーム)で言えば、やっと次の村にたどり着いたくらいのレベルだったと思います。

ここから僕のパチンコ経験値を稼ぐ人生が始まります。先に書いておくと、経験値と引き換えに、だいぶお金は落としましたけどね(笑)。

前回掲載したデビュー戦からそんなに時間は経っていないと思いますが、僕は再度パチンコ屋へ足を運んでいました。今度はさらにお客さんが多いお店を狙って。デビュー戦で最初に行ったお店は過疎店でした。次に行ったお店は普通の店でした。

「お店の情報を色々調べたい!!」って思ったら、今はインターネットもあります。スマホもあります。『P-World』だってある。『サイトセブン』だってある。パチンコ屋の場所も、機種構成も、出玉情報なんかも、全部ネットで、スマホで瞬時に確認できる時代。何かすごいイベントや事件があればSNSであっという間に拡散される。いつでもどこでも、情報が溢れている時代になりました。

今はそんな時代ですが、当時はまだまだインターネット黎明期、というのはお伝えしている通りです。パチンコ屋の情報を稼ごうと思ったら“足”で稼がないといけません。僕は外に出かけたりしたときに「ああ、こんなところにもパチンコ屋さんがあるんだ」みたいなのを、無意識に確認しながら行動するようになっていました。

そんな中で、次に「行ってみよう」って思ったお店があったんですよ。地元の大きな国道沿いにある、非常に有名な大型店。国道沿いにあるので、たまに家族で出かけたりするときに必ず目に入ってくるんですよね。「いつ見ても駐車場はいっぱいだ!」って。「そんなお店なら、もしかしたら、もっと玉が出るのかも知れない!」って。前回覚えた「店を意識した立ち回り」の更に強化版ですね。幸いに家からも比較的近かったので、ホールに行くこと自体はそこまで大変ではありませんでした。いつものように自転車です。

……その店舗に入って、初日に行った2つのホールとの違いに愕然としたんですよね。とにかく、お客さんの数が半端ない。リアルに9割くらいの台にお客さんがついていたと思います。打っているお客さんの足元のドル箱の数も、比較にならない。「圧倒的出玉感」とでも言うのでしょうか。

地域では有名な大型ホール。実は、いまだにそのお店は(屋号こそ変われど)同じ場所でずっと営業をしているので、やはり優良なホールだったんでしょう。「活気」が余りにも違いました。