おはようございますこんにちはこんばんは、番組プロデューサーのTPこと高橋です。「TPコーポレーション東京X」という変な名前の会社の社長です。つい先日、社員が取引先に電話口で「変な会社名ですいません」と謝っていました。もう最近はフルで言うのが面倒臭くてみんな「TPコー」と略しています。

さて、そんなTPコーは7月から『≠ME永田詩央里のけれけれ』というABSラジオ(秋田放送)の新番組を制作しています。こちらかなり気合が入っているのでご紹介したいと思います。時代を先取りする我らがニュースクランチさんはもう既に取材してくださいました!ありがとうございます!

自分でラジオ番組を制作して配信していた永田さん

≠ME(ノットイコールミー)とは、指原莉乃さんプロデュースの人気アイドルグループ、通称「ノイミー」。TPコーポレーション東京XをTPコーと略すのと同じシステム。永田詩央里さんはそんなノイミーのメンバーで、ファンの間では「筋金入りのラジオ好き」として知られている。

どれくらいの筋金が入っているかというと「ラジオなんてこのご時世スマホで簡単に聴けるのに、敢えてアナログラジオで聴くこともある」という筋金はまだまだ細い細い。もっと太い筋金は「自分でラジオ番組を制作して配信していた」ということだ。

タイトルは「永田詩央里のかってにラジオ!」

当たり前だが、ラジオは本来勝手にやるものではない。そんな中、永田さんはおそらく「そういうテイ」ではなく、本当に勝手に自分で配信していた。スタッフ不在、スタジオは自室、「ON AIR」と描かれた紙を壁に貼り、台本を作りBGMを流し、本当にラジオっぽく1人しゃべりをしていた。

僕はその時期に『のいみーのいみ』というWEB番組を担当していたため、永田さんのSNSをフォローしており、その情報が流れてきたときは本当にびっくりしたし、ちょっと変な人だなと思った。

いや、かなり変な人だなと思った、ラジオへの愛情は十二分に伝わってくるけど。

「この人は、ただのラジオ好きじゃなくて、ラジオで話したいんだ」というのを知った。あれが多分2021年くらいで、僕はその頃からずっと「永田さんに“勝手じゃない”ラジオ番組をやってもらいたい」と思っていた。

「秋田×永田詩央里」が生まれた理由

以前の記事に書いたとおり、僕は「エンタメの力で秋田を盛り上げようプロジェクト」に参加している。もちろんこれは正式名称ではない、ダサい。

現在東京で活躍している秋田出身の方々が中心となって、秋田を盛り上げるにはどうしたらいいかを真剣に考える会だ、名前はまだない。

東京出身の僕は秋田に縁もゆかりもないのに、ひょんなことからその会合に参加させてもらい、それきっかけで秋田を訪ねて、秋田が大好きになった。東京出身だと「田舎」に憧れがあるため「休みに田舎に帰る」とかをしたいのだ。なので僕は勝手に秋田を第二のふるさとだと思っている。

秋田は「消滅可能性自治体の割合が高い都道府県」という、かなりネガティブなランキングで堂々1位を獲得している。平たく言えば「人口減少によってこのままだと消えちゃう」ってことのようで、消滅可能性自治体の割合は脅威の96%。想像がつかないけど、かなりマズい状況だろう。どうにかして秋田をPRしなければならないのは明らかだ。

でも「秋田出身の人が秋田をPRしていく」というのは、これまで幾度となく行ってきたようで、限界がありそうだった。きりたんぽもおいしいしなまはげは迫力あるけど、なんせそれで秋田に行こう、とはなかなかならない。

そこで僕は、かつての僕がそうだったように「秋田に縁もゆかりもない人が、秋田のことを知っていく」というのが新しいのでは?という提案をしつつ、4年くらい温めていたカードを切った。

「≠MEの永田詩央里さんが、ラジオ好きでぴったりかもです」

「エンタメの力で秋田を盛り上げようプロジェクト」のみなさんはそこから≠MEを調べまくってくれて、永田さんのラジオ好き、そして人柄の良さに惹かれてみんな永田さんのファンになっていった。