「玉が出ちゃったらどうしよう」という悩み

当然ホールが変われば設置されている台も違うのですが、当時の僕はとにかく「まずは羽根モノ」だと思っていたので、また羽根モノを探しました。羽根モノすら、ほとんどの台が埋まっている状況です。お店の中も人が多いので、台を探すのも大変。そんな中、先日デビュー戦で打った台と同じ台があるのを発見しました。そう『玉ちゃんファイト』です。「ああ、よかった、これは知ってる奴だ」と、ちょっとひと安心しました。空き台を何とか見つけ、座ります。

〇玉ちゃんファイトのプレー動画[VersusさんのYouTubeより]

……実は、この日には明確な目標があったんです。

「出玉を流して、交換をする」

という目標が!

いいですか、「勝ちたい」じゃないんですよ。「玉が出たあとにやめるときのフローを確認したい」だったんですよ! 前回は負けてます。出玉は全部飲まれてしまってなくなってしまいました。だから玉がなくなってしまったときは、もうトボトボ帰るだけだ、というのはわかる。けど、当然のことながら、「勝ってみたい、勝ちたい!」わけですよね。ワンチャン、お金が増えるかもしれないわけだ。ってなったときに、「玉が出ちゃったらどうしたらいいか」というのを、経験しておく必要がある!!

そう思ったんでしょうね。その流れも、大まかには個人のパチンコウェブサイトが教えてくれていました。「店員に頼んでジェットカウンターに通して計数してもらい、レシートにして、カウンターに持っていく」ってね。パチンカーにとっては至極当たり前の行為です。でも、それが初めてなんだもん。ドキドキするじゃないですか! もしかしたら粗相をして、お店とかに目をつけられたりしたら困るじゃないですか。だからね、「ちゃんと一回経験しておかなきゃ!」ってね(笑)。

それで僕は、その玉ちゃんファイトを打ち始めて、何回か当たったのかな。出玉が1000玉くらいできたんだと思います。

「よし、やめよう」

とは言え、目の前に出たこの玉、どのくらいの価値があるんだろう、っていうのはまだわかりませんでした。当然、いわゆる「交換ギャップ」とかもあります。この辺りもそのサイトが教えてくれていた気がします。「4円で借りるけど、当時は40玉交換くらい」が主流でした。つまり借りた金額よりは、圧倒的に価値は下がっているはずなんですよね。

そう考えると「実は交換するのが、ひょっとしたら恥ずかしいレベルの玉なのかも」と思ったりもしました。そりゃそうだ。ドル箱にほんの少し溜まっている程度の玉が、そんな莫大な富になるとは思えない。だけど、今日は、とりあえず交換をしてみたい。どうやら「一般的にはカウンターで何も言わなければ『金景品とかボールペンだとかペンダント』になったりする」らしいんですが、流石にひと箱くらいの出玉がないと、マトモに交換できないんじゃないの、とか思ったりもしてね。

とりあえず店員さんに玉を流してもらいました。流してくれました。当たり前ですね(笑)。で、レシートを受け取ってカウンターに行きます。当然ですが、パチンコ屋さんには、いろんな雑貨や食品も交換できる賞品として置いてあります。余り玉以外で取ったことがある人はあまりいないかもしれないですけど。そのシステムって、初めての人間には、すごくわかりやすかったんですよ。「この賞品は何玉です」って、明記されてるじゃないですか。自分が手にしているレシートに書いてある玉数分は、モノと交換できる。直感的にすごくわかりやすかったんですよ。

最低限の玉にさえ達していれば、「金景品とかボールペンだとかペンダント」に交換できるんですけど、この時の僕は「交換初体験」なんですよ。本当にそういうふうに交換できるのか、急に怖くなってしまったんですよね(ホント臆病だよなあ)。でも、なんか、ほら、わかってほしい。お金が絡むんだから「もしかしたら何かあるかもしれないじゃん!」って。「ちょっと怖いかも!」って思っちゃうでしょ? 初めてなんだもん。