お客さんのリアクションが見えない過酷な環境

ニュースクランチでの連載『毎週アメフラっシ!』でもお伝えしたように、アメフラっシは7月18日(土)に生配信ライブを開催することが決定している。そこでお届けしてきた愛来×市川優月の対談でも熱く語られたように、この単独ライブはいままでとは違ったアメフラっシのパフォーマンスを披露する場であり、彼女たちにとって、今後の行方を左右するほどの大事なステージとなる。

本来であれば「そこでドン!」とお披露目したほうがインパクトがあるし、平時であれば、おそらくそうしていたはずだ。しかし、まだまだ日常が完全に戻ったとはいえないような状況であり、どうしても密になってしまいがちな全員が揃ってのレッスンやリハーサルもできないでいる。

ただでさえ、何カ月もライブから遠ざかっているわけで「いきなりライブをやったときに、ステージでの勘や体力の配分などを取り戻せるか?」となったときに、いささかの不安を覚えずにはいられない。

これはもう、すべてのアイドルが抱えている不安だ。勝負を賭けようとしているライブが、そういう理由で不完全燃焼になってしまったら、あまりにもやりきれない。そこで運営サイドでは「なんらかの形で7・18の前にステージに立てないか」と模索してきたが、そこで浮上したのが、ももクロの配信ライブだった。

当初は「開演前の時間を利用して、20分程度の無料配信ライブをしたい」という話だったが、タイムスケジュール的に開演前の時間は難しい、ということになった。それで「幕間の20分間」という話になったのだが、この枠だけ無料で配信するわけにもいかない。結局、ももクロのライブを見るためにお金を払っている人しか見ていない空間に、なんの前触れもなく登場し、そのままパフォーマンスをやりきらなくてはいけない、という展開となった。

これは過酷である

本当に席を立たれてしまうかもしれないし、もっと言えば「お前たちを見るために視聴しているんじゃない!」というブーイングが飛ぶ可能性だってある。本当にお客さんが目の前にいるのであれば、それを引き留めるために、なにか手立てを尽くすこともできるのだが、あくまでも無観客ライブ。自分たちがパフォーマンスをしている最中は、画面の前にいるお客さんのリアクションがまったく見えないのだ。

〇【無観客ライブへの道】リハーサルを大公開