4.キャラクターに感情移入をしたい

映画でもドラマでもアニメでもなんでもいいんですが、やっぱり「名作」って、キャラクターや登場人物に対する感情移入が深くなる作品が多い気がします。

だいたいの場合、パチンコやパチスロの主人公は、プレイヤーの化身です。液晶内のキャラが頑張ってくれないと出玉、ありませんからね(笑)。そこで、そのキャラクターに感情移入ができるっていうのは「作り方」とか「見せ方」が上手な証拠だと思うのです。

僕の大好きな『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズ(SANKYO)とか、そうですね。シンフォギアチャンス中では、自分の好きなキャラクターが選べます。そこで毎回ね、最終変動とかは特に「頑張れ、頑張れ響!!」とか思っちゃうんですよ。

〇シンフォギア中毒者がプレミア引いて大絶唱

スロットでは『鬼の城』(ユニバーサル)とかかな。あれの「鬼神界戦」っていうCZ、めっちゃヒリヒリするんです。主人公はキビツって言うんですが、レバー叩くたびに「頑張れ……頑張れキビツ!!」ってなったり、リプレイ引くたびに「耐えろ……耐えてくれ!!」ってなったりね。プレイヤーに、キャラクターを「応援」させることができたら、それはたぶん、良台なんですよ。

〇鬼の城でロングフリーズしたら大事故起きたしホラーになった

逆にイラっとするのは、例えばですけど「普段の通常時は偉そうなのに、バトル演出になるとクソ弱い」ヤツとか「普段の通常時にやたらサウナで女の子とイチャイチャデレデレしてるけど、まったくもって本職の花火を上げない花火師」とかですかね。例えば、ですからね。特定の台の話はしていないですよ、ええ。

キャラクターにプレイヤーが「頑張れ!!」って思える台って、いい台。普通に「熱中して」打ってることになりますからね。これが版権モノだったりすると、そのキャラクターの性格だったりとかが出てしまうので、難しいところはあるんですけど、なんとなく「普段は頑張り屋だけど、ちょっと頼りない?」みたいなイメージを通常時につけておくと、実は有利なのかもしれません。

とまあ、ちょっと思うことを述べるだけでも、これだけの量になってしまいました。パチンコに求めるものは百人百様だと思うので「そんなんどうでもいいから出ればいいんだよ!!」っていう人も、もちろんいるとは思います。もしかしたら、そういう人が大多数かもしれません。

実際、その遊技機のスペックが「甘い」っていうのは、大事な要素だとも思っています。たとえば設定1で(技術介入で)出率が100%を超えるような台は「打とう」とする心理的なハードルがグンと下がります。「設定1上等」で打っちゃうから、ユーザが設定を探す努力や、お店が設定を入れる努力もしなくなりがちなのが難しいですけどね。

こういう真面目な話(?)を、普段の動画ではガッツリ話したりしないので、僕が、遊技台を「ひとつの作品」としてとらえて見たときに「こんなことを考えながら、普段ホールにいるんだな」みたいなのを知ってもらえたらいいなと、この場をお借りして発表させていただきました。「何を偉そうに」って思うかもしれないけど、僕だって1ユーザーだ!

さて、次回の『1億2000万分の1の激アツ人生』は、いよいよ「社会人編」のスタート。『ヨースケ、回胴と出会う』の巻が書けたらいいな。

『1億2000万分の1の激アツ人生』は次回8/16(日)更新予定です、お楽しみに。