ゲームショップで『コンチ4X』との運命の出会い

別にね、打てばいいんですけどね、臆することなく。だけど、やっぱり一人って怖いんですよ。初めてパチンコ屋に行くときにドキドキした、あの感情と一緒ですよ。

「なんか、ちょっとおかしなことをして、めっちゃ恥をかいたらどうしよう」とかさ。
「リーチ目が出てるのに、延々と7を揃えられなかったら、バカにされるんじゃないか」とかさ。
「リーチ目に気づかないで捨てるかも」とかさ。

あるじゃん、そういうの! 本当は「教えてくれる人」と一緒にやるのが一番なんですけど、独り暮らしで単身上京してきた身ですし、会社でも「じつはパチンコ打つんですよねー」ってカミングアウトするにはちょっと早い時期ということもありました(笑)。僕にできることは“単騎特攻”することだけ。やっぱ、打ってみたいじゃないですか。でもホールデビューするにはちょっとまだ早い。

そこで僕は考えました。

「最近、家庭用ゲーム機でスロのソフトとかあるよな。ゲームソフトで練習したら、いいんじゃね?」

と。でも、どれを買ったらいいかわからない。たぶん、今のホールに、たくさん設置してある台が収録されているソフトが良いはずです。じゃないと、せっかくゲームで知識を付けたとしても、披露する場所がありませんから。

会社の寮のすぐ近くにゲームショップがありました。すごいですね。金沢なんか、いちばん近いゲームショップまで20分くらいかかるのに。さすが都会だ。

プレイステーション用のパチンコ・パチスロのソフトコーナーを眺めていたら「あ、この筐体、近くの店で見たことある」というパッケージを発見します。

「わからんけど、とりあえず、これを買ってみることにするか」

と、僕はそのソフトをお会計に持っていきました。そんな軽い気持ちで買ったのは、プレイステーション用ソフト『アルゼ王国5』。ゲームのパッケージに乗っていた「近くのホールにある」台。それは。

『コンチ4X』

でした。

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああもう今考えたら初心者がいきなり手を出していい台では絶対ないよねコレあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!

『コンチ4X』(アルゼ)。4号機時代を生き抜いてきた人なら、知らない人はいない。パチスロ史上でも五本指に入るんじゃないかと思うくらいの爆裂AT機です。

〇【コンチ4X】引いちゃいました100Gスーパーラッシュ![パチスロ][スロット][懐スロ][4号機] 桜#53 『桜鷹虎〈さくらたかとら〉さんのYou Tubeより]

もしここで、花火とか、サンダーVとか、ニューパルサーから入っていたら、僕のパチスロ人生は、またちょっと変わったものになったんじゃないかと思います。実際に、同じく4号機時代を生きてきた1GAMEの代表のてつさんは、リーチ目マシンのほうが好きですからね。

ですが当時の僕は、ATとかストックとかの概念も知らないヒヨッコです。そんな僕が家に帰ってプレイステーションを起動してみて、どうなったかは次回の連載をお待ちください!

『1億2000万分の1の激アツ人生』は次回8/23(日)更新予定です、お楽しみに。