パチスロが持つ「自由さ」にどんどん魅了されていく

本格的なパチスロデビューは、鮮烈なAT機デビューでした。4号機の大量獲得リーチ目機を生きてきた人、朝から戦争だった(らしい)イベント日に並んだ人たちは言います。

「あの頃は勝てた」と。

AT機ばっかり、ヒラで打っていると、どうなるか。

簡単です。すっげー負けます。

もちろん、AT機なんで、たまに大爆発するんですけど、それに気をよくしてホールに通うと、それ以上に負けていきます。

4号機時代が勝てたなんてウソだと、未だに思っています(笑)

この流れ、パチンコの打ち始めの頃にもやったなあ、懐かしい。この頃、僕はパチンコよりもスロットに夢中になっていました。たまに打つパチンコは、やっぱり羽根モノが多かったかな。

しかも、いわゆるリーチ目マシンのノーマル機ではなく、AT機やストック機といった、荒波系のマシンを好むようになっていきます。というのには、実はすごく深い理由があります。単純にギャンブル脳になっていた……というのは、ちょっと違うのです。ギャンブル脳なら、パチンコも、CR機をガンガン打ってたと思うんですが、そうはなりませんでした。

なぜか。

『パチンコ。全部、一緒じゃね?』って思い始めたんですよ。

身も蓋もないこと、このうえないですね。ですが、液晶での見せ方は変われど、出玉の波そのものは変わらないんですよね。

今のパチンコは、バリエーションやゲーム性の幅が格段に上がりました。「甘」「ライトミドル」「ST機」「一種二種混合機」「突破型」「小当りラッシュ」みたいなね。そして最近いよいよ搭載された「遊タイム」。いよいよ、パチンコの怖さだった「青天井」の抽選にも、救いが差し伸べられました。

ですが、この頃のパチンコ台って、実は全部「1/350の1回ループ確変」の台がほとんどだったんですよね。もちろん、それなりの爆発力はあるスペックではあります。しかし、“スペック”という意味では、ほとんどが一緒。確率を通して、1/2の確率変動を何回通せるかどうか、というだけのゲーム性です。

そんな中で、パチスロの「出玉の波の自由さ、ゲーム性の自由さ」に「面白いなあ! パチスロって、こんなことまでできるんだ!!」って思ったんですよね

  • ボーナスのほかに、出玉トリガーとなる、ATがあったりする
  • ストック機は、成立したボーナスをストックしておいて、特定のゲーム数を消化したら、まとめてボーナスを放出するようなこともできる。モードで管理して、ハマリモードと連チャンモードで、ボーナスの放出確率を変えたりもできる
  • AT機も『獣王』(サミー)や前回書いた『コンチ4X』(アルゼ)に代表されるような、ATの連チャン数をテーブルで管理するもの。そして『アラジンA』(サミー)のように「転落するまで、どれだけ引けるか」のような「無限に夢が広がる」ゲーム性もある。