前兆、ドット、リーチ目…パチスロの奥深さ
ここで僕は「台選び」というのを学ぶことになります。
- ストックがある場合には、128ゲーム以内での放出期待度が70%以上あったので、128以内にやめている台が狙い目
- 朝イチは設定変更がされていると、ストックがある場合には(ストックが一つ消えたうえで)ボーナス後0ゲームの状態になるので、朝から連チャンが期待できる
- ボーナス回数が、回転数に対して極端に少ない(例えば2000ゲーム回っているのに3回くらいしか当たってない)時は、内部的にストックが大量にある可能性があるので、狙い目
みたいな、言ってみれば「ハイエナ」以外の何物でもない内容でしたけど、これがパチスロだと通用する、というのがやっぱり面白かったんですよね。パチンコだと、何回転回したところで、何も変わらないですからね。
シンプルかつ奥深い演出にもドキドキしました。それに加えて、現在のフルカラー超精細液晶とは比較にならない、どデカイ単色ドットでチープに描かれているカエルたち。
あれだけ荒いドットで、基本的な演出も「カエル、横切る」と「7匹カエル、出る、帰る」の2種類くらいしかない。それでもきっちり「カエルだ」って理解できる表現力の凄さに加え、今では当たり前となった「前兆」の概念。カエルが連続して出てくるだけ、ただそれだけでチャンス。実にシンプルな表現ではありましたが、アツさがじわじわと近寄ってくるあの感じに、僕は夢中になりました。パチンコでは前兆って基本的に不可能でしたから、それも鮮烈に「面白い!!」と思いました。
そして「夢中で打つ」ということは、自然にいろんなことを覚えていきますし、勉強もしていきます。リーチ目の楽しさやアツさにも気づき始めます。
この台はストック機でありながら、放出のタイミングでリーチ目がズドンと降ってくることもありました。代表的なところで言えば左リール「7・オレンジ・BAR」からのオレンジハズレという分かりやすいものがあります。何度かカエルがピョコピョコして、静かになったな……と思っていたら「ズドン!!」っとそこが止まったりね。リーチ目として出た可能性が極めて高い状況です。
前兆と出目が噛み合って「これはマジで熱い!!」みたいな「出目でのアツさ」を知った機種でもあります(たまに、本当にガセ前兆の後にオレンジを引いていたりして、ガッカリもしましたけど、それもまたご愛敬ですね)。
きっちりリプレイ外しを理解して、実践できるようになったのも、この台からでした。JACリプレイが斜めにテンパるか、水平にテンパるかで、打ち分けをしないといけなかったんですよね。こういうのも覚えていきました。
少しでも負けないように(「勝てるように」じゃないあたり、僕っぽいですね)「雑誌に書いてあるまんまのことを実践して」みた結果「ああ、ホンマやん。これ、ちゃんと連チャンするやん!」という喜びと、スロットを打つにあたって、リーチ目だとか、立ち回りだとか、そういった色んなことを教えてくれたんです。
ちょっと前の連載で「美麗リーチ目ってなんやねん!!」と思っていた僕が、この頃には「ああ、綺麗なリーチ目って、こういうことなのか!」と感じるようになってしまっていたのですから、いろいろと感慨深いものがありますね。
筐体のデザインとかもリールのデザインとかも、令和の時代でも遜色ないと思いますね。本当は、家がもうちょっと広かったら、キンパルも飾っておきたいんだけどな。