「仕事とは、自分が成長するための手段であり、給料はその成長の結果としてもらえるものである」

……成功した方々のビジネス書には、こんなことがよく書かれています。そのような本に倣って、サービス業のスタッフとして成長しようとしたある日、インターホン越しに笑顔でハキハキと「お待たせしました!」と挨拶をしたら「うるせえ! そんなこと言われなくてもわかるわ!!」と怒られ、BAD評価をつけられてしまいました…。

やっぱり仕事って、お金がもらえると割り切らないとやってらんないですね。こんにちは。ウーバーイーツの自転車配達員Wです。

今回は、配達員にとっての“オアシス”の話をしようと思います。

公園と図書館のセットがオススメ

私たち配達員は「どこで休憩するか」という問題でいつも頭を悩ませています。自転車を降り、日陰でスマホをいじくる配達員を目にしたことがあるのではないでしょうか。配達依頼が少なくなる午後2時〜5時の間をどう潰すかが大きな問題。

もしこの3時間が、まるまる空き時間だったら、ファミレスに入って遅い昼食を取り、ドリンクバーのジュースを飲みながら休憩するのですが、配達の依頼はいつ入るかわかりません。それ以前に、懐からお金が出ていくのも気になります。

結局、店に入って休憩するということは、ほとんどしたことがないのが実情ですが「20分程度休憩するのに、ちょうどいい場所がないか」と探した結果、いくつかのオアシスと呼ぶにふさわしいスポットを見つけたので、今回はその場所についてのお話をしようと思います。

▲セレブタウンの公園で一息 イメージ:PIXTA

私が休憩スポットで一番利用しているのが図書館です。

うだるような暑さがまだまだ続くこの季節、クーラーの効いた部屋のありがたさは、なにものにも変えられません。

港区の有栖川宮記念公園の中にある都立中央図書館や、日比谷公園の中にある千代田区立日比谷図書文化館は、配達依頼が多い人気店からも近いので、待機するのにピッタリ。大きくて邪魔になる配達員用のバッグも、無料のロッカーの中に入れることができるので、空き時間を快適に過ごせます。

さらに図書館内には食堂やカフェもあり、定食やカレー、麺類といった食事をリーズナブルに楽しむことができます。

コロナの影響で都立中央図書館は入館人数を制限したり食堂の営業を休止したりしていますが、日比谷図書文化館は入館の際の体温チェックで問題なければ普通に入れますし、食堂も営業しています。