銭湯に行き470円で贅沢を買う

次に利用頻度が高いのが、本数の少ないバス停のベンチです。

おそらく、バスの走る道路の真下に地下鉄ができたとか、バスのルートの途中にあった大きな病院が移転したとかで利用者が減ったのでしょう。そんなバス停は格好の休憩場所。

夏場の汗びっしょりで図書館に入りづらい時は、屋根で作られた日陰と、人もバスもほとんどやってこないこの場所は、休憩するのにもってこいなんです。

立派な屋根やベンチがあるのに、バスが1時間に1本しか来ないようなところもあるんだから、もったいないですよねぇ。

▲大きな湯船で疲れた肉体を癒やします イメージ:PIXTA

ちょっぴり贅沢したいときや、体力を回復したいときに立ち寄りたいのが銭湯。

昭和43年のピーク時と比べると1/3ほどしか営業していませんが、東京都内には数多くの銭湯があり、住宅地の中を配達中、いろんなところで「男湯」「女湯」と書かれたのれんを見ることができます。

入浴料は470円と、決して安くはないものの、真冬の体が冷え切った中の配達や、汗だくになって自転車をこぐ真夏の配達の途中、休憩がてらに入る大きな風呂の気持ちよさは格別です。あがった後に腰に手を当てて牛乳を飲めば体力が復活します。

去年の冬に初めて銭湯に入ってから、配達中に入るお風呂の気持ちよさを覚えてしまった私は、それ以降、配達の際は必ず着替えとバスタオルを、配達用のバッグの中に入れております。

もちろん、密閉できる袋とビニール袋を2重にするという最低限のマナーは守ったうえでの話です。