薄毛になるのは遺伝以外の要因も大きい

新保 「薄毛は遺伝」というイメージも強いです。

西垣 確かに、薄毛になりやすい遺伝的要素というのはあります。基本的には男性ホルモンからできあがる、薄毛の原因物質が多ければ多いほど、薄毛が進行していきます。あとは環境、とくにストレスや過度なヘアケアなどが薄毛の原因になります。

ストレスは目に見えませんが、頭皮にも悪影響を及ぼしています。例えば、学生から社会人になったときなど、そういった生活環境が変わるときには影響を受けやすいようです。

新保 私の知人にも、海外生活が始まったタイミングで薄毛になった方がいます。ありがちなことなんですね。

▲新保さんの知人は、海外生活が始まってから抜け毛に悩まされたという

新保 私は、スポーツ選手にインタビューすることが多いのですが、野球選手は帽子を被っているから、サッカー選手はヘディングをするから、それぞれ薄毛になりやすいという噂を聞きます。本当でしょうか。

西垣 帽子は確かに影響があるかもしれません。自衛隊・消防・警察・駅員といった、日中に常に帽子を被りつづける職業の人は、頭皮が蒸れる環境にさらされていますよね。現在は、ある程度の通気性がある帽子も採用されているとは思うのですが、蒸れをゼロにはできないでしょうから、頭皮に菌が繁殖しやすい環境となり、薄毛のきっかけになることはあると思います。

ヘディングが影響するかは分かりませんが、それより、長時間炎天下で練習をするなど、紫外線が影響している可能性がありますね。