10月からGoToEatキャンペーンが始まりましたね。みなさんは制度を上手に活用して外食を楽しんでいますか? 私は、みんながお店に行くことで仕事が減ってしまうのではないかと、不安にさいなまれる毎日です。なぜなら私はウーバーイーツの配達員だから。

この原稿を書いている時点で、私が配達を行っている東京都では、まだプレミアム付き商品券の発売が始まっていないので、どうなることか分かりませんが……。

▲不可解な現象が二度三度…

これは難易度高いだろ…同じ名前のアパートが2棟

さて今回は絶対に住んではいけない、“問題物件”の話をいくつか紹介します。

先日、ライター仲間のAさんと仕事の打ち合わせをしているときに、こんな相談を受けました。

「ウーバーイーツの『置き配サービス』をよく使っているんだけど、配達員から『配達完了しました!』という連絡があったあとに玄関のドアを開けても、注文したものがないことがあるんだよ。しかも1回だけじゃなくて何回も……」

私がウーバーの配達員であることを知っているAさんからの相談なので、なるべく力になりたいのですが、話からだけでは配達ミスの原因がどこにあるのか分かりません。その場は適当に話を流し、たまたまAさんの家の近所まで配達したある日、彼の家のまわりを見てみることにしました。

アパートの前に行き、建物の脇にある番地が記されたプレートを確認。そして改めて建物周辺を見渡すと……。

▲昼なら分かりやすいのに…

なんと、彼が住んでいるアパートには「●●コーポ」、そして隣に建っているアパートにも「●●コーポ」と同じ名前が書かれています。隣のアパートは「ポ」の隣に、目立たない大きさで「Ⅱ」と記されていたのです。

大地主の方が、1区画の土地にアパートを2棟建てたのでしょう。2つのアパートの住所は、まったく同じで外観もまったく同じ。以前にも書かせていただきましたが、エリア担当制の宅配便のスタッフや、郵便局の配達員の方でしたら、こういった所でもスムーズに配達できるかもしれませんが、基本的に毎回初めての場所へ配達し、配達件数が自分の実入りに直結するウーバーイーツの配達員に、この違いを見破るのは至難の業です。

しかも、アパートの壁に書かれた建物の名前のところには、灯りがうっすらと照らされている程度。この状況では、商品が届かないという配達事故が起きても仕方がありません。

この状況を確認した私は、すぐにAさんに連絡。「アプリの『配送の際の注意点』を記入する欄に『同じ名前のアパートが2棟並んでいますので、道路から見て右側のアパートへお願いします』と書いた方がいいよ」とアドバイスしました。

以降、配達のトラブルはなくなったそうです。「●●アパートⅡ」のAさんと同じ部屋番号に住んでいる人も「注文していない食べ物が届く」という謎の現象から解放されて喜んでいるでしょう。