「山田マンション」なのにスペイン語表記の怪

配達事故の起こりやすい物件は、まだまだあります。

先日、都内の某マンションへ配達した時のこと。配達先の住所を確認すると「東京都××区××●丁目●ー● 旧・山田マンション」と書かれていました(もちろん、山田マンションという名前は仮名です)。で、アプリに表示された配達先へ行くと、マンションが2つ建っていました。

まずは番地を確認しようと思ったのですが、プレートがどうにも見当たりません。これ、配達員あるあるのひとつですが、なんとかならないんでしょうか。

しょうがないので、2つのマンションの名前を見ると「é」やら「ç」やら「ü」といった、アルファベットに出てこない文字の混じった単語が、流麗なフォントで書かれています。オシャレアレルギーの私は、たちまちアレルギーでパニック寸前。

最後の手段として、お客様に電話で連絡すると「申し訳ない」と、注文者が申し訳なさそうな声で事情を語ってくれました。

「この2~3年で、うちの近所にオシャレなマンションがいろいろ建ち始めて、このマンションのオーナーが『このままでは入居者が減ってしまう』と危機感を感じたのでしょう。去年、大掛かりな外装工事をして、きれいなマンションに生まれ変わったんです。そのときに『山田マンション』では建物の魅力に負けると思ったのか、スペイン語の名前に変更して……。読み方は一度聞いたんですが、すぐに忘れてしまい、フリガナが振ってないので読めないし、スマホで入力する方法も分からないし……なんかすみません」

解決できるかどうかは分かりませんが、とりあえず「マンションの入り口の写真を撮影しておいて、配達員が近所まで来たら写真を送信して『こんな入り口のマンションです』と送信したらいかがでしょうか?」とアドバイスを送りました。