考察3:森七菜を見ると軽い攻撃をしたくなる目線

「キュート・アグレッション」と呼ばれる現象がある。森七菜を見るたびに、この言葉を思い出す。

キュート・アグレッションとは、かわいいものを見たときに軽い攻撃を加えたくなる衝動のこと。わかりやすい例では、赤ちゃんを見るとほっぺたをつねりたくなるなどの行動を指す。

これについては、数多くの心理学者や脳科学者、進化生物学者が研究を重ね、それぞれに説明を試みているが、あまり納得のいく説明を読んだことがない。なぜ、かわいいものを見ると攻撃をしたくなるのか。人に芽生える、不可思議な現象である。

『この恋あたためますか』には、森七菜と中村倫也が仲良く焼肉を食べるシーンがあり、おしゃべりが止まらない森七菜に、中村倫也が「君はちょっと黙ってろ」と、サンチュで巻いた焼肉を口に突っ込む場面があった。あれもキュート・アグレッションの一種に違いない。

森七菜を好きな男性にSとMのどっちが多いかといえば、たぶん、Sが多いのではないか。

園子温監督の『東京ヴァンパイアホテル』は、人間とヴァンパイアの争いを描いたドラマだったが、人間の生き残りである森七菜をヴァンパイアたちが押さえつけ、口を開けさせて血を飲ませようとするドSな場面があった。

男たちは森七菜に、なんらかの攻撃を仕掛けようとする。その視点で見ると、へたれ男子であるはずの仲野太賀が突然、無許可のキスをしたのも説明がつく。かわいすぎる対象は、人を攻撃的にする。

考察4:森七菜に注がれる多数派の目線

ほかにも、グルメ番組における森七菜の振る舞いについて書きたかったのだが、これ以上続けると、ただの変態の領域に入ってしまう(もう入っている?)ので、この辺にしておこう。

上記のSやMというのは、森七菜と一緒に食べたいチーズバーガーのサイズのことだ。違うか。

森七菜に注がれる、もっとも普通で多数派の目線について、まだ触れていなかった。それは「かーわいい!」だ。

同世代の男子の「彼女にしたい」はもちろん、子どもから大人まで、性別や年齢を問わず、森七菜は愛されている。たぶん、再来年あたりにはNHKの朝ドラの主役もやるだろう。そして、その人気を支えているのは、彼女の女優としての確かな演技力である。

本稿はあくまでも、おひとり達人を名乗る少数派のぼっちおっさんの戯言であり、不快な表現があったのならお許し願いたい。

さて、今夜も森七菜ちゃんの分厚い写真集を枕にして、眠ることにしよう。過ぎ去った季節が戻ってくる、いい夢が見られるはずだ。