目指すのは『千と千尋の神隠し』の世界!?
新保 これはオシャレですね! 今はまだイメージ段階ということで、読者の方にお見せできないのが残念です。リニューアルによってメニューも変わるのでしょうか?
片山 カフェに関しては、基本的に今のメニューをブラッシュアップしながら、新ターゲットにリーチできる新商品を開発していきます。コーヒーだけでなく、季節ごとのオリジナルドリンクも定期投入していきます。そして夜はガラっと世界が変わり、カフェから喫茶酒場となります。
ちゅーりっぷの唐揚げやシューマイなど、気軽に注文できるメニューは1品150円から。看板の洋酒サワーを片手に、アジフライやタコさんウィンナーなどの定番の酒場メニューをベースにして、昼の喫茶という業態の個性を生かし、ナポリタン・揚げ玉子サンド・クリームソーダサワーといった喫茶酒場ならではのメニューも投入します。
新保 まさしくカフェと酒場の融合というわけですね! 楽しみです。あらためて今回のリニューアルでは、どんな魅力を打ち出していきますか。
片山 プロントは創業時から昼と夜の“二毛作”ということでやってきましたが、これからは“二面性”を打ち出していきたいですね。もっと朝と夜とでガラッと世界観を変えたいんです。僕のなかのイメージは『千と千尋の神隠し』です。
新保『千と千尋の神隠し』……その心は?
片山 映画のなかで夜の帳が降りると、昼間の明るかった商店街が一気に怪しげな世界に変わっていくじゃないですか。あの感じを表現したいんです。わかりやすく言えば銀座です。昼間は買い物客や観光客であふれているのに、夜になるとネオンが灯り、暖簾が掛かり、全く別の人種が動き出す。同じ街なのにガラッと雰囲気が変わる。その違和感に人は魅力を感じ、夜の始まりを伝えることで“飲み”のスイッチが入る。プロントでも、その“二面性の世界”を表現したいんです。
新保 なるほど。そして引き続きターゲットとして「働く人」にフォーカスされているのが、個人的に嬉しかったですね。私たちを応援してくれているんだと。働く人の居場所にもなりますよね。
片山 そう思っていただけるとありがたいです。働いている人は基本同じ街にいます。そこにプロントもありますので、その人たちの生活のなかで飲食店として寄り添える存在になりたい。そして飽きがこないように、常に新しく楽しく「使えるわ~プロント」と思われるお店を作っていきたいです。
新保 リニューアルする店舗は、どこから始めるのでしょうか。
片山 都内の駅近くの店舗で検討中です。今年はテストマーケティングとして都内数店舗、その後、直営店を全て変える予定です。
新保 都内の駅周辺のお店は目立つ場所にあるので、話題を呼びそうですね! 今後の展開も楽しみにしています。ありがとうございました。
片山 ありがとうございました。
所属:B-creative agency (http://bca-inc.jp/)
出演:『大石久和のラジオ国土学入門』(ニッポン放送) https://www.1242.com/kokudogaku/