目からウロコの仕組みを実現させた不遇の名機

『ドラキュラ』(ネット)/2009年リリース

5号機の初期に、規制緩和によって世に出た機種ですね。この台のスゴいところは「5号機なのに、ストック機ばりの大連チャンを実現」しようとしたところにあります。実際には、5号機にはボーナスのストック機能は禁止されているので「ストックをして放出する」ことにより、連チャンを演出しているわけではありません。そのため売り文句には「ネオストック」という呼び名が付いてたなあ。

この台は、超高確率(1/15)でボーナスが成立するんですが、通常時はほとんど毎ゲーム、1枚役やリプレイに阻害されて「揃えることができない」んです。小役が優先される制御になっているため、ボーナスが成立していたとしても、揃えるためには1枚役もリプレイも引かない状態(=ハズレを引く)になる必要がありました。

ボーナス+ART機などで、ボーナス確定画面で小役が邪魔してすぐにボーナス入賞できないのを経験された方もいるかと思いますが、まさしくあの状態が通常時に延々と起こっており、それをゲーム性にしていたという台ですね。

獲得枚数こそ41枚と非常に少ないボーナスでしたが、一度当たると、それ以降はボーナス非成立状態(=リプレイ低確率)になるため、単独ボーナスを引けばそのゲームでボーナスが揃えられて、早いゲーム数で連チャンが訪れる! という仕組みでした。ここでリプレイ重複のボーナスを引いてしまうと、ボーナスはリプレイ高確率になるうえに、リプレイに邪魔されてボーナスが揃えられなくなり、低確率状態に落ちたように見えるわけですね。

枚数は少なくても、4号機みたいに「いつ終わるかわからないボーナスの連チャン」の気分を味わえる台でした。ですが、そのシステム故に、ストック機といってもすべてを1ゲーム完結にするしかないため、通常時もほとんど完全告知になってしまうという欠点もありました。キングパルサーにあったような「前兆」などが実現できなかったんですね。

そういう意味ではゲーム性としても単調になってしまい、世間的にはそこまでヒットしなかった部類だと思います。なんとか規則の範疇で無理くり作り上げたゲーム性の台というのは、こういったトリッキーな方法を用いるしかない場合が多くなります。

「特定の方法」にたどり着いた台は、その「特定の方法」を実現するために、そのほかの部分が犠牲になってしまうことが少なくありませんから。ですけど、夢があったので僕はけっこうこの台が好きでしたし、仕組みを理解したときには目からウロコでしたよ。

〇パチスロ ドラキュラZ1(ネット・5号機)【ネオストック機】 [スロット情報フルウェイトchさんのYouTubeより]