ヨースケがおしっこを漏らしそうになった至高の一台

『CR T.M.Revolution』(Daiichi)/2014年リリース

ご存じ『T.M.Revolution』こと、あの“西川貴教”さんとタイアップした歌パチなのですが、そのスペックたるや! 初回の大当たりは2500玉が確定。さらに50%で4000玉がループするという、とんでもない仕様でした。まあエグいスペックなんですが、普通に作っては4000玉の出玉をループさせるなんていう芸当はできないんですね。

この台のスゴいところは、1種2種混合機と、リミッターの仕組みをうまく使っていたことにあります。初回のヘソ大当たりでは4Rで500玉程度の出玉と、99回転の時短がもらえます。時短中の電チューでの小当たり確率は1/6・4で、99回転の時短があればほぼ小当たりに当選し、V入賞=大当たりとなります。これで約2000玉を獲得。そのうえで、2回リミッターになっているんですね。なので、初回は500玉→時短99回で2000玉の出玉が確実に得られる。

で、ここでリミッターが発動するため、時短はゼロになります。そうなると「もう連チャンできないじゃん!」ってなるんですけどね。そこで、この台が目を付けたポイントは「前の時短中にためておいた保留4個」にありました。

電チューが開いている状態でためておいた残保留4個。これは、しっかり小当たりの抽選をしてくれます。時短がなくなった状態だとしても、残保留が1/6・4を引いていたら、小当たりに当選して、V入賞させられるんですね。ここでも2000玉獲得です。

大当たりになる=そこからリミッターがまた発動して、以降1回は時短が99回付く。ここでさらに2000発が獲得できる。それが終わったらまた保留4個での勝負になって、そこで1/6・4を引けていたら……の繰り返しになるというスペックでした。

そうです、これ、今で言うSANKYOの『戦姫絶唱シンフォギア』の最終決戦と似たシステムです。「残保留で数分の1を引けるか」というゲーム性が、大きなカギとなっています。4回転中に1/6・4を引ける確率が約50 %だったので、4000発を50%でループさせる仕様が実現できていたんですね。

〇1GAMEいきなりヨースケ#13【パチンコ】

Daiichiといえば『CR中森明菜』や『CRピンクレディー』に代表されるように「歌パチ」が極めて得意なメーカーです。通常時の演出バランスもMAXタイプを感じさせない、飽きない演出として作り込まれていました。また大当たり中もTMさんのノリノリの楽曲が掛かりっぱなしになるので、テンションもずっとアゲアゲです。

残保留で当たっているかどうかの煽りで、保留が曲に合わせてジャンプするのですが、このときに赤色にでもなろうものなら、もうね、ほぼ追加で4000玉モロタですよ。脳汁しか出ません。やっぱりMAXタイプなので、軽く手を出せる台ではなかったんですけどね。

保留で当たっているかどうかのジャッジは「7ZONE」という、1分間の演出で淡々と行われるのですが、この1分間の緊張感たるや! だって「777」が止まったら、4000玉に加えて50%ループのチャンスがまたやってくるんだよ。残念ながらハズレて通常時に戻ってしまったと思ったら、その画面でしれっと「777」が揃っているなんていう、憎い復活パターンなんかもあったりして。それを食らったときには、リアルにおしっこ漏れそうになりましたわ。 

仕組みをよく理解するとわかるのですが、残保留内で3つ以上、1/6・4が当選していたときには、その時点で1万発近くが確定しちゃいます。なんと、そのときのための専用演出まで準備されていました。僕は一回だけ見たことがあります。自慢だな

とまあ、僕がパチンコ・パチスロを打ってきたなかで、「よぉ作ったな、これ!」というものを挙げてみました。6号機の時代にも、きっと「よぉ作ったな、これ!!」と感銘を受けるような台が、たくさん出てきてくれると信じています。

それでは2021年がより良い1年になることを願いつつ、皆さん、良いお年を!


〇1GAMEいきなりヨースケ#59【パチンコ】