ワイドショーやSNSでたびたび報じられているようですが、外国人のウーバーイーツ配達員が増えています。注文依頼が多いマクドナルドの周辺では、耳慣れない言葉をしゃべりながら注文を待つ外国人の集団を見かけることもしばしば。
はたして、彼らが群れるようにマクドナルドに集結する理由とは? 英語をはじめ海外の言葉はまったく話すことができない私ですが、勇気を持って彼らに話しかけて、マクドナルドの近くで待機する理由、外国員配達員事情を聞いてみました。
マクドナルド周辺で待機するワケとは?
ランチタイムの配達が落ち着いたであろう午後2時過ぎ、JR恵比寿駅の近くのマクドナルド前に自転車を停めると、5人ほどの集団が楽しそうに雑談を交わしている。少し緊張しながら「コーヒーをおごるから、ちょっと話を聞かせてくれないか」とド直球で話しかけてみた。
最初は警戒していた彼らだが「オーケー。いいですよ」と応えてくれたのは、坂口憲二を少しワイルドにしたような、笑顔がさわやかなラヒモフさん(仮名)。日本語学校に通うために来日したウズベキスタン人だ。去年の9月に配達員を始めたという。ちなみに、私にとって初めて出会ったウズベキスタン人である。
「仲間から『絶対にやった方がいい』と言われて配達員に登録しました。住んでいるのは郊外です。恵比寿や渋谷まで電車で来て、レンタルの自転車を使って配達しています」
ところが、配達を始めてからしばらくして大きな問題があったという。
「始めてから1カ月ぐらいしたら突然、配達員用のアプリがとまって(利用停止)しまって『停止を解除する場合は、都内にあるパートナーセンターに来て、在留カードを提示してください』とメールが来ました。だけど対応するスタッフの人数はコロナで少なくて、連絡があった日に(解除手続きをするため)パートナーセンターの予約をしたのに、3カ月も待たされた。だから、今年の1月にようやく復帰できたんです。ちゃんと日本に滞在する資格も、働いていい許可ももらっているのに、強制的に働けなくされるのは厳しかったです」
たしかにちょっと調べてみると、昨年に外国人配達員のアカウント一時停止が大規模に行われたとのこと。日本人では想像もしえない苦労がうかがえます。