ケネディ暗殺も国家ぐるみの犯罪だった

馬渕 いずれにせよ、負けた方が勝った方を引きずり下ろすという意味で、あれはクーデターだったと言えます。ロシア革命と今回の大統領選挙は、そうした類似点があるんですね。

続いて、2つ目のポイントは、ケネディ暗殺です。

▲ダラスに到着直後のケネディ大統領夫妻(1963年11月22日) 出典:ウィキメディア・コモンズ

これまでメディアは、1963年11月22日に起こったジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件を、リー・ハーヴェイ・オズワルドの単独犯だと我々に信じ込まそうとしてきました。でも、今やそれを信じる人はほとんどいません。誰もいないと言ってもいいぐらいですね。

事件の直後には、当時の連邦最高裁判所長官のアール・ウォーレンを委員長とする調査委員会が作られて真相を調べたわけですが、そのウォーレン報告書はまだ封印されたままです。

岡部 2039年に公表予定ですよね。

馬渕 はい。ケネディ暗殺に関しては、今までいろんな人が研究していますし、私自身も調べてみましたが、結局これは、アメリカのCIAとFBIが関わっているんです。そもそも、大統領を暗殺するなんていう大それたことは、情報機関や治安当局が関与していないとできません。

これは公表されている映像ですけど、ケネディ大統領が撃たれた時、銃弾は一方向だけじゃなくて、複数の方向からきています。最初は後ろから撃たれて、次は前から撃たれている。後ろから撃ったと証言しているオズワルドが突然、前にきて撃てるはずがないわけですよ。そんなことわかりきっているのに、いまだ主要メディアも含めて、ごまかしているわけですね。

▲最初の銃弾が命中し喉を押さえるケネディ大統領 出典:ウィキメディア・コモンズ(ザプルーダー・フィルムより)

まだ我々は真実を知らないんですが、いずれにしてもCIAやFBI、それから警察も絡んでいることは間違いないと思います。その証拠に、オズワルドは警察に逮捕されたあと、警察署内で暗殺されているんですよ。しかも“銃弾”で。そんなことは普通は起こりません。ということは、警察も“グル”だったということです。

▲赤線がケネディ大統領パレードの経路 出典:ウィキメディア・コモンズ

これだけの「国家ぐるみの犯罪」ができるわけですから、今回の大統領選挙でも、情報機関のCIAや捜査機関のFBI、その元締めの司法省、あるいは警察などの治安機関も一部関係していると思われます。それらが絡まないとできないことなんです。

だからそういう意味で、まさに「国家ぐるみの犯罪」であるという点において、今回の大統領選挙とケネディ暗殺には、類似点があるわけです。

トランプ大統領は勝敗もさることながら、合法な投票による選挙結果にこだわっているわけです。不法投票で大統領が当選する事態になれば、それこそ米国民主主義の終焉ですから。

岡部 ウィスコンシン州・ミシガン州・ペンシルベニア州・ジョージア州などは、州選挙管理委員会は民主党系が牛耳っていました。共和党関係者は監視のために開票作業場に入室することを禁じられたという話もありましたね。まるでソ連崩壊直後の1990年代に駐在したロシアの選挙のようです(笑)。健全な民主主義国家の選挙とは、到底言えない気がしました。

馬渕 米国の民主主義は幻想にすぎなかったことが、今回の選挙で白日のもとにさらされたのです。