パンツ姿でもみ合うかねち&りんたろー。
企画コーナー『早着替えサビDancing』(くじ引きでコスチュームを決め、着替えたうえでEXIT×Da-iCEの『I got it get it feat.Da-iCE』のサビを踊るというもの)では、りんたろー。がセーラー服、兼近が東京リベンジャーズのマイキーを引き、それぞれ衝立の向こうで着替え。
途中、兼近がりんたろー。を押し出し、りんたろー。も兼近を引きずり出して結局二人とも、下がパンツの状態で客前で揉み合うなど、安定のじゃれ合いを見せていた。なんとか着替え終わった二人だが、りんたろー。のセーラー服は、そもそもサイズが合っていなくてスカートのホックが止まらない状態。上着もパツパツで背中が丸出しに。
これを見てしまうと、兼近のマイキーは笑いどころがないというか、限りなく普通に見える(笑)。兼近自身も「俺、もう実写のマイキーよ」というほどの自然な仕上がりになっていた。サビのダンスは着替えに手間取ったりんたろー。は全然踊れていなかったのだが、結果は「面白かったのでチャレンジ成功です(by天の声)」ということで、座席のシート裏にEXITマークが付いてたラッキーな20名に、ステッカーがプレゼントされることになった。
VTRのNGテイクやツアー・スタッフの紹介をするエンドロールの映像が流れると、通常はこれでお開きなのだが、この日はそのあとに『スーパースター』のイントロが流れ、なんと二人がスケートで歌いながら再登場!
りんたろー。はセーラー服の上着を着たまま――つまりお腹がハミ出た状態で来たため、観客はその姿を見ておおいに沸いていた。こういうのを厭わないところに芸人魂を感じます。
一方の兼近は兼近で、客席の端から端まですごいスピードで移動して観客に手を振ったりと、スーパースターらしい振る舞いで魅了するスタイル。この日は、なんと「写真撮影OK! SNSにあげてね!」という計らいがあったため、その日のTwitterのタイムラインには、二人がスケートしている姿が並んだ。
きっと広すぎる会場の特性を見て、お客さんの満足度を高めるためにそういう判断をしたのだろう。EXITは、こういう局面での気遣いが、いつも天才的に素晴らしい。
また、この日は随所でりんたろー。が「やっと青森に来られた!」と何度も喜びを表現していたのも印象的だった。以前、出演予定だった青森のイベントが、直前にキャンセルで来られなくなったことを覚えていたのである。律儀で熱い人だな、と思う。
兼近の小説『むき出し』の発売告知でも「何をむき出しにするんだー?」「エロい内容じゃないのか?」とニヤニヤしながら茶々を入れたりもしていたけど、相方の念願だった小説が、ようやく発売となることを喜んでいることが伝わって来て、温かい気持ちになった。
終演後、物販に登場しお手伝いをするEXIT
終演後は二人とも物販のお手伝い。兼近は青森県の名産品のコーナーで「いちご煮」や「にんにくカレー」などを、りんたろー。はファンクラブのコーナーでツアーTシャツとタオルを販売。ここが来場者の声を直接聞ける時間ということもあるのか、二人とも毎回自分たちに投げかけられる言葉をとても丁寧に聞いている。こんな姿勢も「推し甲斐がある」と思わせる理由の1つだろうなと思う。
今日もいいライブだった。すべてが終わって帰路に着こうと地元の方に八戸駅への行きかたを聞くと、なんと「もう暗いから乗せていってあげますよ」と言ってくださった。なんてありがたい! 旅先での親切は本当に身に染みます。
車中では八戸のジッターさんと今日のライブのことをたくさん話して、とても楽しかった。前述の『方言男子』の津軽弁と南部弁の話は彼女が教えてくれたものだ。
おかげで早めに八戸駅に着くことができたので、新幹線の時間まで八戸ならではのものを食べようと、隣接するレストランで「いかめし」のセットをオーダーした。内容は「いかめし」とイカの塩辛、刺盛り、焼きホッケ。北海道出身の私は「いかめし」は函館の名物だと思っていたけど、これはむしろ八戸の名物なんですね。八戸のイカは全国一の水揚げ量を誇るそうだ。
ただ、近年は不漁が続いているそうで、昼間訪れた八食センターでも「今年はイカが全然獲れない」という話を聞いた。そんなわけでことさらありがたくいただきました。ライブの余韻も相まってか、甘みを含んだイカは噛めば噛むほど味わい深くて、とてもおいしかったです。
〇EXIT OFFICIAL FAN CLUB「entrance」