多方面で活躍する大人気お笑い芸人EXITが現在、街を元気にする全国活性化ツアーを開催中。NewsCrunchではそのツアーに完全密着しています! 8ヵ所目となる今回は、石川県・輪島市をぶちアゲ! ここでしか見られない地元ネタ満載のトークや、陽気なお母さんとのやり取りなど、大盛況のうちに幕を閉じた。

この日のMVP! EXITが頼りにしたお母さん

終演後、今日のMVPである、あのお母さんに話を聞いてみた。

立野早苗さん。毎週『突破ファイル』と『ホンマでっか!?TV』を欠かさず見ているという陽気な女性である。お笑いが大好きで、しょっちゅう見に行っていると語る彼女は「今まではかねちが好きだったけど、今日はりんたろー。さんとたくさんお話ししたから、もう他人とは思えない! 息子みたいに思えます」と喜んでいた。

隣にいた旦那さんは「あんな目立って、恥ずかしいです……」と苦笑い。このやりとりだけで仲の良い素敵なご夫婦だということがわかる。ちなみに早苗さんが一番好きな芸人はウーマンラッシュアワーだそうだが、今日EXITと触れ合えたことでEXITも同じくらい好きになったと話していた。

▲とびきり明るい早苗さん(左から2人目)。りんたろー。に「吉本入ったら?」と勧められていた

終演後、りんたろー。と兼近が物販ブースに現われ、コラボグッズを自ら販売。りんたろー。は自分でもお椀と箸を購入し、その後、お客さんに箸を選んであげる際「この色だと俺とお揃いだよ」と、細やかな接客をして購入者を喜ばせていた。

二人の姿を見ようと物販ブース周辺は多くの人で賑わったが、みんな距離を取りつつ整然と並んで、自分の番が終わったらささっとはけていく。毎回感心する光景である。

▲終演後の物販は地元のファンの声を聞く貴重な機会

りんたろー。は隣で動画を撮影していた後輩の湘南パイプキャッツ・望月(もっちー)にも箸を買ってあげていた。喜んだ望月は「りんたろー。さんに箸買ってもらいました!」と、会場のみんなに箸を掲げて報告しながら楽屋に戻っていった。

▲去り際に「りんさんに箸買ってもらいました!」と報告する望月と、照れるりんたろー。

しばらくして、楽屋から兼近の「俺、箸、買ってもらってない! おかしいだろ。もっちーと俺とどっちが大事なんだよ!」とりんたろー。を責める声が漏れ聞こえてきた。りんたろー。がなだめるように「どっちも大事だよ」と言うと「違うだろ! 相方のほうが大事だろ!」と拗ねまくる兼近。

おそらくYouTube用のミニコントを撮影していたのだろうが、最初は「とんでもない会話を聞いてしまった……」と思って、めちゃくちゃドキドキした(笑)。

輪島塗の箸にかねちが掘った「最強漫才師」の言葉

そのあとは、楽屋で「輪島塗の箸づくり」を体験。輪島工房長屋の岡本彰さんの説明を受け、沈金(ちんきん)という技法で箸に模様をつけていく。

まずは模様を決め、それを「針ノミ」という道具で箸に彫り込んでいくのだが、二人とも模様を考える段階から真剣。決めたらチクチクと一心不乱に彫り込んでいく。兼近は「俺、こういうの時間を忘れてハマり込んじゃうんですよ。マジで2~3時間欲しい!」と前のめりになって作業に集中していた。

りんたろー。も「これはハマる!」と同じく夢中になってチクチク。模様が掘れたら、次はそこに漆を刷り込み、金粉をつけていく。

▲真剣な表情で箸に模様を刻み込んでいく二人

しばらくして箸が完成した。りんたろー。は「つた」をイメージした唐草のような文様で、箸の片方には自分の名前を入れた。兼近はそんなりんたろー。の作品を見て「すごい、上手!」と感嘆の声を上げる。先生も「つたは縁起物ですね。伸びますから」と、良いモチーフを選んだと褒めていた。

一方、兼近が最初に見せてくれた箸はなぜか1本だけで、そこにはコンピューターの基盤のような幾何学模様が掘られていた。漆の箸では見たことがない斬新なデザインを、りんたろー。は「新しいね。変わってる」と絶賛。

そして最初、隠すように握り込んでいたもう1本の箸を見てみると、そこにはなんと「最強漫才師」という文字が。それを見たりんたろー。は笑いながら「ダセェ」と一言。

兼近はそれを「いやいやいや」と否定しつつ「やっぱこれっしょ!」とりんたろー。に同意を求める。りんたろー。は「そうだけどさ……」と、兼近の熱いヤンキーマインドに苦笑いしていた。

一連のやりとりを見ていて、兼近さんは修学旅行で木刀を買うタイプだな、と思った。

▲「最強漫才師」と彫った箸を見せる兼近