多方面で活躍する大人気お笑い芸人EXITが、街を元気にする全国活性化ツアーを開催。そのツアーにNewsCrunchが完全密着しました! 今回は、過疎地域が多い青森県の中から人口約22万人を擁する八戸市をぶちアゲ! 会場となったYSアリーナは、大きな競技会も行なわれる国際規格のスケートリンク。そこにEXITが登場する!

華麗なスケーティングをみせる二人

16時30分になり、ライブがスタートした。

ツアーのオープニングVTRのあと、二人はなんとステージにではなく、スケートでリンクに登場! 華麗な滑りを見せながら『なぁ人類』を歌ってみせた。

時折ふらつきながらも、リンクの端から端まで自在に行き来する二人。スケートをしたことがある人ならわかるだろうが「自分の行きたいところに行って、かつ止まれる」というのはかなりの技術を要すること。それをスイスイとこなしてしまうのは、運動神経がいい二人ならでは。特に、兼近はスピードスケートの選手のような綺麗なフォームで滑走していた。

あとで聞いたら、兼近はスケートはほとんどしたことないそうで、はるか昔にやった感覚を思い出しながら滑ったと話していた。EXIT Charannel(二人のYou Tubeチャンネル)で練習している様子が写っていたが、本番では二人とも練習以上の滑りを見せていた。さすがである。

▲ピンクのスケート靴で颯爽とリンクに登場した兼近
▲スイスイ滑りながら歌うが、決してスベっているわけではない

いつもなら歌のあとは漫才なのだが、この日はまず『方言男子』。

りんたろー。が「吉幾三のラップ、たげかっこいいべさ(めちゃくちゃかっこいいよね)」。告白パートは「わ、なのこと好きなんず(=僕は君のことが好きです)」。一方、兼近は「イサバのカッチャコンテスト、一緒に出はんべえ(=一緒に出ようよ)」。

イサバのカッチャ……??? あとで調べてみたら、それは“八戸で魚を売るお母さんたち”のことだそうで、毎年、そのイサバのカッチャに扮して、なりきり度を競うコンテストが開催されるらしい。女性だけでなく、子どもやおじさんも参加して盛り上がるのだそうだ。

告白パートは「好きなんだばって、わど付き合ってけね?(=好きだから俺と付き合ってくんない?)」と、なかなかにキュンとくる言葉のはずなのだが、なぜか無風(笑)。

その理由を地元のジッターさんに聞いたら「あれは津軽弁なんですよ。八戸は南部弁なので違う言い方をします。でも、みんな『青森=津軽弁』ってイメージがあることを知ってるので慣れているというか(笑)、『たぶん、これがこっちの言葉だと思ってるんだろうなぁ』と思いながら見てました」とのこと。こういう話を聞くと、改めて日本も広いな、と思う。

兼近「まさかスベるための会場で漫才するとは」

続いて漫才。兼近は開口一番「(会場が)特殊すぎる!」と叫び「まさかスベるための会場で漫才するとはね」と苦笑い。ただ、そのせいで「これ以上スベることはない!」と、張り切ってネタに移った。

まず最初は「拍手の練習」から。その後「コール&レスポンスの練習」(=りんたろーが「俺が“りんたろー。”って言ったら、みんなは“カッコいい!”って応えてね」というやつ。どの場所でやっても兼近に負け、盛り上がることになっている)、『どんぐりころころ』へ、という流れ。このときバラード調の『どんぐりころころ』を場内に響かせるりんたろー。の姿は、マジでアリーナ級のアーティストに見えた。

▲漫才はリンクの内側に設けられたステージで披露

2本目『高齢化社会』、3本目『卒業式の時に歌った曲』と披露された漫才は、会場の性質上、言葉がうまく聞き取れないことも(天井の高さが15メートルあり、残響がかなり出るため)。