絶好のイカ釣り日和に出船!

今回はイカをくれた友人と一緒に小田原の港から。もし、スルメイカに混じってヤリイカが釣れたときは、沖漬けにしたいと思って手作りのタレを準備していたのに、忘れて家を出てしまうという失態。しかし、コンビニで麺つゆ、しょうがのチューブ、おつまみコーナーにあった味噌ニンニクを買ってジップロックに入れ、ニンニクは手でつぶして即席タレの完成させた。

直近の釣果は、日によってムラはあるものの、数日前に100杯釣れていた日もあったので、イカ釣りが得意じゃない私でも20~30杯くらい釣れたらいいなーと淡い期待を抱きつつ6時に出港。

この日の海は凪で晴天という、絶好のイカ釣り日和。船上でイカを干したらよーく乾くだろうし最高!! イカ釣りの達人の友人は、釣りの前に干すためのロープを船上に張りだし、準備は万端に。

いよいよポイントに到着。オモリは120号(450グラム)、水深は120~150メートルとなかなかの深さ。船長の合図と同時にすぐに仕掛けを投入するのはイカ釣りのお約束。なぜなら、早く落ちた仕掛けにイカが抱き着くので、あとから仕掛けを落としてはチャンスを逃すことになるから。そして、長い仕掛けは絡まりやすく、同時に落とさないとほかの方の仕掛けと絡まってしまうので、それを避けるためでもある。

しかし、初めて扱う直結仕掛けの投入と取り込みに手間取り、それだけで手一杯。時間をかなりロスしている私の横で、友人は順調に釣っていた。

▲プラヅノはひとつずつ投入機に入れることで仕掛けが絡みづらくなるのだが、なんでもなさそうに見えてこの扱いが難しく、初心者はまずこれでつまづく

直結仕掛けはブランコ仕掛けに比べてはプラヅノが揺れないぶん、かなり誘いを入れてイカにアピールをしないとならず、必死に誘いまくる。

海底にオモリが着いたら、下から上に竿をバンっと上げ、リールを巻いて水深を変え、底から20メーターくらい上までアピールをする場所を変えていく。そんな感じで竿の上下が激しいので、早々に腕がパンパンに。この日の朝はあまり乗りがよくなく、かかった感触があってもすぐにバレてしまい、なかなかうまくいかない。

これまで経験したヤリイカ釣りでは、袖を引っ張るようなかわいいヒキだったけど、スルメイカは獰猛だからか、竿がぐんぐん引っ張られるような強烈なヒキ。姿形はよく似ているのに、こんなにもヒキが違うんだと驚いた。

慣れない仕掛けに四苦八苦…する隣で着実に釣る友人

とにかく誘わないとイカは寄ってこないので、しつこく竿をしゃくり続ける。そうするうちに、明らかに重みがかかる瞬間があり、竿が持ち上がらない! という重量感がズシリと腕にかかる。そうなったタイミングで電動リールのスイッチをオン!

しかし、仕掛けを上げるスピードがよくなかったのか、すぐにバレてしまい、ようやく釣れたのは10投くらいしてから。やっと1杯釣れた。

▲やっと釣れた最初の1杯!

ひとまず釣れたはいいが、釣れたあとの長い仕掛けの扱いに四苦八苦。船の中に仕掛けがからまないように入れたつもりが絡まったりと、それをほどくために1投分はロスタイムがあったはず。ブランコ仕掛けよりは絡みにくいんだけど、ツノの数や全長が影響しているのかやっぱり難しかった。

途中から要領がわかってきたものの、足元にツノを置いてしまうとダメなようで、うしろの椅子のスペースに置いていくと絡みづらいことを中盤になってようやく発見した。

相変わらず友人は横で順調に釣っているし、裏側の方も好調の模様。私と何が違うんだろうと釣れている人を観察してみるものの、大きな違いはわからないまま。悔しい時間が長く続いたが、10時半くらいにイカの乗りがいいタイミングに突入。

周りの上手な人は、一度の投入で4~5杯釣る人も。そんななか、私にも明らかに数杯イカがついた感覚があり、竿をしゃくれなくなる重みがきた!

イカはバレやすいので、釣り上げる最中も竿置きに竿を置かず、たびたびかかる衝撃をいなしながら重みに耐えつつ、仕掛けのテンションを一定に保たなければならない。

いよいよ仕掛けが水面に近づいてきた頃には、腕がこれ以上耐えられないくらいパンパンに。仕掛けを取り込む際に、水面で1杯バラしてしまうという悔しいミスもあったが、最高で3杯釣ることができ、朝から続いていたつらいメンタルから脱出することができた。

▲ようやく釣れたイカ。いいサイズでうれしさ倍増