女性が8人しかいなかったのに第一印象がない!?
――お互いの第一印象はどんな感じだったんですか?
峯 第一印象は……本当にないんですよ。
こっちゃん ないってひどいよね……。ないなんてことある?
峯 いや、稀よ。ここまで印象に残っていない人は! いや、本当になくて!!
こっちゃん 全然うれしくないから! あんた、気持ち悪いねぇ……。
峯 同じ学部、同じ学科で男性80人、女性8人くらいしかいなくて。女性8人しかいなかったら、普通は全員の顔を覚えるじゃないですか? でも(こっちゃん選手の顔を)本当に知らなくて。
こっちゃん 言っておくけど、私、けっこう目立ってたよ?
峯 いやぁ、うーん……。
こっちゃん 私は第一印象と言っていいのかなんですけど、レポートですね。レポートが大事な授業で、友達が「賢い人のレポート借りてきた」って見せてくれたのが峯くんので。レポートに書いてある名前を見て「峯くん、ありがとう」って、顔も知らない男の子に感謝をしていました(笑)。
峯 結局、最初に会話を交わしたのは、こっちゃん選手が落研に入ったときだよね。
こっちゃん 私が落研に入ったという話を誰かから聞いた峯くんが、授業後に私のところにきて、バァン!って机をたたきながら「えっ、お前が落研に入ったやつ?」と言ってきて。それがひと言目ですよ? すごくないですか?
それで「うん、そうだよ」と答えたら、「俺は峯。2年から入るの大変だと思うけど頑張ってね!」という言葉を残して去っていきまして。
峯 ……青いね。
こっちゃん いや、青いのかなぁ!?
――峯さん、言った覚えはあるんですか?
峯 記憶にはないんですけど……僕、そういうこと言うタイプなんですよ(笑)。僕たちの代、わりとおとなしめだったんです。目立つのは僕とあと何人かくらい。
でも、あとから入ってくるこっちゃん選手と、あと面白い人が1人いて。この2人、めちゃくちゃ面白いなって思っていました。もうスターって感じでしたね。
こっちゃん そのもう1人、邪魔だなぁ(笑)!! こういう時、私だけ面白かったって言えば良くない?
峯 いや、そいつとこっちゃん選手の2人。二大巨頭として君臨していました。
――当時、お互いのネタを見た感想などは?
峯 こっちゃん選手はネタも面白いし、喋りもうまいしで、本当にすごいって思っていました。
こっちゃん 私は峯くんのことは、よくわかんなかったです。体を張っていて、破天荒、型破りというイメージはあったんですけど……。
でも、まわりは「やっぱり峯はすごいわ」「峯は天才!」という評価だったんです。そんな言葉を聞きながら「いや、私はよくわかんないけどなぁ」って思っていました。
峯 いや、僕は本当にすごかったんですよ! でも、こっちゃん選手は絶対に認めない。
こっちゃん 認めていないわけじゃなかったんだよ。ただ、先輩たちが「峯は天才だ」って持ち上げるから、「いや、あんなやつ面白くないよ」って思うようになっちゃったのかもしれません。
峯 僕はリスペクトしていたのに、こっちゃん選手は見下していたんだ……。
こっちゃん まわりが峯くんの印象を悪くしていたね。