潮干狩りに適した「大潮」は大雨…「小潮」の日に

釣り人は雨は気にしないので、多少の雨でもやるつもりでいたものの、あまりの大雨予報にひるんで直前に断念。何より、冷静に考えたら雨で増水している可能性もあり、危険を冒してまでやるものではありません。数日後に延期をしたことで、“大潮”は逃し、今ひとつの!?“小潮”の日に決行しました。

今回も例年通り、ホンビノス狙いで同じ場所へ行くと、地元の方なのか、平日にもかかわらず多くの人たちがいます。私と友達はポイントの中でも、かなり手前からスタートしたのですが、奥のほうまでたくさんの人が中腰になり、砂を掘り返しては貝を探していました。

我々が狙っているホンビノス貝は、一見するとハマグリと似ているので、初心者は区別がつきづらいかもしれませんが、ハマグリのツルツルしている貝殻に対し、ホンビノスは凹凸があり、いくつか見ていると、その差がすぐにわかるようになります。

もともと日本にはいなかった種類で、アメリカ原産の外来種。どうやって日本にやってきたのかは諸説あるようですが、繁殖力が強く、大きさも6センチ程度のものから10センチほどの大きなサイズもいて、千葉あたりの潮干狩りでは最も採れる貝かもしれません。

▲これがホンビノス貝。

慣れない中腰姿勢に腰と太ももから悲鳴が・・・

潮干狩りの醍醐味は、宝探しに似ていること。数をたくさん採るにも、大物を探し当てるにも、自分の足で歩き、手でひたすら砂を掘り続ける。鉱山でダイヤなどの宝石を掘りあてるような感じで、大きなサイズを掘り出したときの喜びったらハンパない。そのワクワクした気持ちで、ひたすら頑張るものの、時間の経過とともに腰痛が出てきて、最初と同じような動きにはならなくなってくる。

▲中腰で必死に頑張る私……。

それでも大きな貝が採れると、腰の痛さも忘れて!? 頑張れるのですが、この日に採れたのは3センチ程度の今ひとつのサイズばかり。ずっと中腰で、トレーニングなら一番キツイポジションで耐え続けていたら、1時間半ぐらいで限界が……。ちょっと休憩しようと休んだら、そのまま体のエンジンがかからなくなり、今日はもうおしまいにしようということになりました。

収穫量は去年や一昨年と比べるとだいぶ少なく、ちょっぴりガッカリ。ご近所の方が通ったので立ち話をしたら、「朝早くから採りに来ていた人がいたから、いいサイズは全部採っちゃったんじゃないの!?」と教えてくれて。やはり知る人ぞ知る、良いスポットだったのねと納得。そして、もうここで採れなくなっちゃったのかと心配したので、ひと安心。この日は直径5~6センチのサイズのホンビノスを採って終了。

▲筋トレではキツイ中腰姿勢が、潮干狩りだと数時間があっという間…