「老い」にはそれぞれのフェーズがある

あなたが今、70代半ばだとします。60歳になったときどう感じたでしょうか。

たぶん、ほとんどの人が「こんなものか」と思ったはずです。「昔なら還暦だ。いい歳だけど60なんてこんなものか」と拍子抜けしたと思います。

70歳になったときも同じような感覚が生じたでしょう。「70なんてこんなものか」という感覚です。古希なんて言葉を思い出してもピンときません。「少しガタが来ているけど、老いなんて恐れるに足りないな」と思ったかもしれません。

では80歳、90歳を迎えたときの自分を想像することができますか。「その頃はもう、どうなっているかわからない」と、ほとんどの人が考えるはずです。

「だいいち、生きているかどうかもわからない」「まあ、元気でいたいけど、こればっかりはなってみないとわからない」。たぶん、そんな答えが返ってくるでしょう。急に弱気になってきます。

「なってみないとわからない」というのはまったくその通りで、たった数年、あるいは十数年先の自分でも、どうなっているかわからないのですから、私たちはこれからやってくる老いに対しては、何もわかっていないことが多いのです。

▲「老い」にはそれぞれのフェーズがある イメージ:Fast&Slow / PIXTA

そこで老いに対しての基本的な考え方を、もう1つ挙げてみます。

3. 老いにはそれぞれのフェーズがある

ということです。70代の10年間と80代の10年間は同じではなく、まったく違う10年になります。老いにはそれぞれの年代によって、特有のフェーズ(局面)があるということです。

それぞれのフェーズに応じて、暮らし方や生き方を選んでいくことも大事になってきます。