8月10日にTBSテレビ『ひるおび』で放送された「夏休み親子ウィーク」特集で、サイエンスエンターテイナーである五十嵐美樹先生が登場し、自由研究にも使えそうな実験が紹介された。
5分間「振るだけ」シャーベット
五十嵐先生は、東京大学大学院修士課程修了のいわゆるリケジョで、現在は毎日のように全国各地を飛び回り、サイエンスショーを開催している。そんな五十嵐先生が紹介した実験は、どれも親子で楽しめそうな内容だったが、そのなかでも特に子どもが喜びそうだったのが、ジュースと氷と塩をそれぞれ保存袋に入れて5分間振るだけで完成するシャーベットだ。
この実験は、氷に塩を混ぜて凝固点(液体が個体になる温度)を下げることによって、ジュースを凍らせてシャーベットにする。用意する物は、ジュース・氷・塩・保存袋・タオルの5つのみ。実験後にデザートが出来上がるのはもちろん、片付けが簡単なのは親にはうれしいポイントだろう。
実験VTRでは、五十嵐先生が得意とするキレキレのサイエンスダンスによって、5分前まで液体だったジュースがシャーベットへと変化した。
実験後、息切れしながらも笑顔を絶やさない五十嵐先生を見て、スタジオメンバーもつられて笑顔に。何事にも一生懸命かつ笑顔で取り組む姿が、子どもたちから人気を集める理由なのだろう。
実験に使用するジュースは炭酸以外であれば、何味でもいいのだそう。いろいろな色のジュースを使ってカラフルシャーベットを作れば、見た目も楽しくなりそうだ。
フリクション鉛筆で「温めると変化する絵」
続いて紹介されたのが、書いた文字を擦ると消える、フリクション鉛筆を使った「温めると変化する絵」だ。実験VTRでは、五十嵐先生が「花咲か爺さん」の紙芝居にドライヤーの温風を当てると、地面の中にみるみる小判が現れた。色が変化していく様子を見て、スタジオでは思わず「えー」「わー」「なんで」の声が上がった。
この実験の仕組みは、65度で色が消えるように設定されたフリクションを使い、書いた絵を消したり復活させたりするという非常にシンプルなものだが、子どもを感動させるにはうってつけだ。
目で見て楽しいのはもちろん「何度で色が消えて、何度で色が復活するのか」、温度を体感しながら学べるので、小学生の自由研究にぜひお勧めしたい。
五十嵐先生が紹介する実験は、ジュースをシャーベットにしたり、色鉛筆で消える絵を書いたりと、どれも簡単で思い立ったときに取り組める。さらに、どれも自宅にある身近な物で簡単にできるので、子どもに与える感動が大きいこともポイントだ。
五十嵐先生が今年の7月に出版した『おうちサイエンス -自宅が研究室になる! 今日から君は研究者!-』(小社刊)には、他にも「ペットボトルに生クリームを入れて、思いっきり振り続けるとどうなる?」「光るスライムを作ろう」など、子どもから大人まで楽しめる実験が盛りだくさん。まだまだ自粛が続きそうなお盆休み、親子でおうちサイエンスをしてみてはいかがだろうか。