お笑いコンビ「ライセンス」が、昨年結成25周年を記念して行った漫才ツアーを、今年も全国6ヵ所で開催する。

芸歴を重ね、M-1などの出場権もない、ベテランの域に達しているライセンスの二人が、長年やってこなかった全国ツアーを、2年連続で開催することになった経緯、そして漫才との向き合い方、さらには並行して配信も行うのが主流となりつつある、現在のお笑いライブへの彼ら流の思いまで話を聞いた。

ライセンス(画像左から)藤原一裕、井本貴史

『ENJOY!!』からのファンが親子で来てくれた

――昨年、コンビ結成25周年を記念したツアーを開催されましたが、それが実に9年ぶりのツアー。それだけあいだが空いたのに、2年連続で今年もツアーが行われることに、ファンの皆さんは喜んでいると思いますが、今年もまたやろうと思ったキッカケについてお聞きしてもいいですか?

藤原一裕(以下、藤原) 単純に去年やってみて、このペースやったら楽チンに周れるなと思ったんで、今年もやろうと思ったんです(笑)。

――あはははは!(笑)

藤原 正直、昔ツアーをやってたときって、めちゃくちゃしんどかったんですよ、精神的にも体力的にも。

――『LICENSE vol.ZEPP ENJOY!!』ですよね、見に行ってました(笑)。

井本貴史(以下、井本) え、本当ですか!? ありがとうございます。マジであれ、大変だったんですよ。

藤原 そうそう、内容もかなり盛りだくさんで、僕らのツアーだから全部仕切らないといけない、セットも全部運ばないといけないから予算も時間もかかる。だから、ツアーって楽しいけど、同じくらい大変なものって印象があって。でも、去年ツアーをやったら、これやったら究極センターマイク一本でできるやん!って気づいたんです。

――それはファンの方にとってみたら、とてもうれしい気づきですね(笑)。

藤原 あと、去年ツアーの最終公演が奈良だったんですけど、そこに僕らのことをデビューの頃から知ってる社員さんが来て「面白かった!」って感想を言ってくれて、去り際に「また来年!」って言われたんですよ。正直、その時点では全然考えてなかったんですけど、ライセンスのことをよく知ってる人が“来年もやろう”と言ってくれた、あのひと言は大きかったですね。

――以前のツアー前に、「もしかしたら『ENJOY!!』に来てた当時のファンの方々も来てくれるかも」とお話されてましたが、実際にどうでしたか?

井本 たしかに当時『ENJOY!!』に来てくれてた方もいたし、逆に最近僕らのことを知って、ライブに初めて来ました!って方もいましたね。

藤原 『ENJOY!!』のときに来てくれてたお客さんは「今日は旦那に子どもを預けて来ました」って言ってくれたり、わりと大きなお子さんを連れて一緒に来てたり……月日を感じましたね(笑)。

あ、ちょっと吉本のこと、好きかも・・・

――今年、吉本興業が110周年を迎えて、NGK(なんばグランド花月)で『伝説の1日』という一大公演を行いました。ライセンスさんもご出演されてましたが、吉本興業という会社、芸人という職業、いろいろなことを考えたんじゃないかなと思うんですけど、いかがでしたか?

井本 僕はね、“やっぱりNGKってええな”と思いましたね。ここ最近はコロナってこともあって、満席のNGKって久しく見てなかったんですよ。それがあの日、舞台に出たら満員で、それはグッと来ましたね。

藤原 僕も近いですね。もちろん、“NGKええな”と思ったのもあったし。“あ、ちょっと吉本のこと、好きかも……”みたいな(笑)。

――あはははは!(笑)

藤原 “好きかも……、あ、アカンアカン! 危ない、危ない”みたいな(笑)。

井本 別にええねん、普通に好きで(笑)。

――そうですよ(笑)。

藤原 (笑)。この1日で、ちょっと吉本興業の総力を目の当たりにして、その総力のなかの1人であることの喜びを感じましたね。

井本 あと、ずっと引っかかってたのは『伝説の1日』言うてるけど、2日あるやん!って。そこずっと気になっててね、未だに引っかかってますね。

藤原 「閉店セール」のやり口ですよね(笑)。