2022年11月19日(土)にバトゥール東京で『マンガのハナシフェスティバル』が開催された。「『マンガのハナシ』史上、最もハチャメチャなイベント! 出演漫画家20名超! 会場キャパ500人! 前代未聞の12時間に及ぶ漫画家トークフェスティバル!」のキャッチコピーのとおり、これまでのマンガのハナシとはスケールが違うイベントだ。

コロナ禍以前のリアルイベントへの空気感を取り戻したい

▲司会進行役の大坪ケムタ、ジュンスズキ、のん

午前10時30分開演。朝早くから集まった“物好きなお客さん”が思い思いの席に着くなかで、このイベントの司会者であるジュンスズキ、大坪ケムタ、のんの3者が登壇した。

主催者でもあるジュンスズキは「コロナ禍以前のリアルイベントへの空気感を取り戻したい」との思いを込め、今回のフェス形式でのイベントを開催したという。

▲メインビジュアルイラストを描いた榎本俊二が登壇

続いて、このイベントのメインビジュアルイラストを描いた榎本俊二が登壇した。

榎本俊二は、自身の30周年イベントをジュンスズキが手掛けたことへの恩義があり、今回の依頼を引き受けたという。

イラストを注文する際、ジュンスズキは「マンガっぽいアレでバーン!ってなってるやつ」と大雑把なイメージを伝え、榎本を困らせた。

その結果、イラストが完成したのは入稿ギリギリにはなったが、今後も使っていきたいと思えるクオリティの高いイラストになったといい、ジュンスズキは「榎本先生には足を向けて寝られない」と感謝を伝えた。

 

オープニングも終わりの時間に近づいたところで、壇上のジュンスズキのスマホに着信が。電話の相手は漫画家のカメントツ。タイムテーブル上ではオープニングのあとに「凸ノ高秀×カメントツ」のトークコーナーが予定されていた。

絶妙なタイミングでの着信に、大坪ケムタは「仕込みっぽいですけどガチですからね、皆さん」と割って入る。どうやら、カメントツは到着が遅れている様子で、「あと5分後に着く」とのことだが、カメントツの出番は3分後だった。

この状況に、榎本俊二は「5分後に着くって言って5分で着くヤツいないもんね」と突っ込み、場を和ませた。

まさかの“凸被り”で表記を変更

オープニングが終わると、壇上には紺色のダブルスーツをスタイリッシュに着こなす凸ノ高秀が単独で登壇した。

▲凸ノ高秀が単独で登壇

そこから約5分間は、漫画家の苦労話や自身のダメエピソードを交えつつ、遅刻しているカメントツへの皮肉を込めたトークなど、独演会ともいえる軽快な一人喋りが続いた。

そこに、ようやくカメントツが到着。その一言目は「セーフ!」に対し、「いや、全然面白くない。まずギャグが滑ったことが罪」と凸ノが制した。二人はWebメディア『オモコロ』で親交を深めた仲である。

オモコロに入る以前、カメントツは「仮面凸」という表記で活動していたが、オモコロに先に入っていた凸ノと“凸被り”をしてしまうことから、現在のカメントツ表記に変更し、凸ノへの尊敬の念を示したという。

▲カメントツが到着

二人でラジオ番組を持っていたこともあり、息の合ったトークは約1時間ノンストップで行われた。