NSC大阪校23期を卒業後、何度かのコンビ解散を経てピン芸人となり、5年連続で「R-1ぐらんぷり」決勝進出を果たした、おいでやす小田。そんな彼が、番組の企画で共演者にびっくりされたタオル、10年以上も使い続ける「5upよしもと」ができたときのイベントタオルの話。

マスクは役目をまっとうさせてから捨てたい

「ちょっとだけ使ったマスクは捨てられない。これは、みんなもそうなんじゃないですか?」

皆さん、使い捨てのマスクって、どうされてます?

僕は、仕事が1件しかなくて、2〜3時間で家に帰ってきたときのマスクって、もったいなくて捨てられないんですよ。そんなとき、とりあえず家のどこかにかけて置いとくっていう。夕方になって、またちょっと外出するようなことがあったら、使えるかもしれないじゃないですか。

もちろん、次の日に使うつもりはありませんよ。菌をシャットアウトするっていうマスクの意味がなくなりますから。そんなマスクを使っても、マスクしてへんのと同じで、しないほうがマシですよね。本来の役目が果たせてないものを使うのは、ちょっと違うというか、やっぱり機能的には万全であってほしい。これでもいちおう、自分の中で線引きはあるんです。

▲マスクは役目をまっとうさせてから捨てたい

でも、ハンパなマスクは自分では捨てられない。朝から晩まで仕事したときのマスクは、迷わず捨てられるんですけど。だからたいてい、妻に見つかって捨てられるっていうパターンが多くて。

自分で捨てるなら、何かしら活用して、役目を終えてから捨てたい。家の中でペンキをこぼしちゃったり、鳩が入ってきてフンをされたり、コンロのすごい油汚れを見つけたり、そういうときにマスクでサッと拭いて捨てるとかできますしね。世の中、何が起こるかわからへん。こんなふうに考えてしまうのは、僕ら、捨てられない人間の特徴かもしれません。

番組の企画で共演者にびっくりされたタオル

「さすがにカビっぽくなってて捨てたいんですけど、セットで買ったブルーのタオルがどこかにいるかもしれないと思うと、ちょっと……」

このバスタオルは、10年くらい前にブルーとピンクのセットで買ったと思います。まだ結婚する前ですけど、妻用と僕用ってことで2枚買いました。なぜかブルーのほうだけなくて、もう3年ぐらい妻に「青、どこいった?」って聞いてるんですよ。でも、妻は「わからへん」って言うだけなんで、もうないかもしれません。

ピンクのほうは、妻がもう使いたくないって言うんで、今は僕が使ってます。なんやろ、使えば使うほど肌触りがよくなってて、吸水力もハンパないんですよ。ちょっと生地がモケモケした感じになってるからかな。

ただ、機能的には気に入ってるんですけど、うっすらカビっぽいところがあるんですよね。これも炊飯器とは別にテレビで見せたことがあって、「カビになってるで。それはもう捨てるときやろ」って言われました。

▲番組の企画で共演者にびっくりされたタオル

出演者数人で、家にある年季の入ったものを紹介するっていう企画だったんですけど、ほかの人のモノを見たときには、「俺のタオル、めっちゃ弱いな」と思ってたんです。そしたら、スタッフさんは僕のタオルを最後に出すと言うから、「いやいや、さんざんすごいもの見たあとに、こんなん出してもスカしですよ」って言ってたんですよ。

で、いざ出してみたら、みんな「何それ!?」って、びっくりしてて……。そのときに気づきました。「あれ、これもアカンのかな?」って。今までなんの疑問も感じてなかったんですけどね。

自分は毎日のように使ってるから気づかないだけで、知らん人がいきなり見たらびっくりするんでしょうね。そこを意識するようになったら、見方がちょっと変わるのかも。

だから、さすがにこのタオルは捨てようかと思ってるんですけど、捨てた途端にブルーのほうが出てきたらどうしようっていう……。そんなん考えたら、ちょっと待っとこうかって思ってしまう。

別に妻との思い出があるとか、そういうわけではないんですよ。ただ、モノに愛着はあって、擬人化とまではいかなくても、ピンクとブルーはセットだったのに、バラバラに捨てるのはちょっと……みたいな気持ちがなんとなくあるというか。まあ、捨ててもいいんですけど、微妙なところですねぇ。