『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の家に住みたい

振り返ってみて、フライデーの記事が出る前の自分と、出たあとの自分では、どういう変化があったのだろうか。

「やはり、記事が出る前の自分はイメージが良くなりすぎてたと思います。実際の自分は、そんな人間じゃないのに……。僕は人格者じゃないし、もっとダメな人間だし、だらしない。自分の欲求の赴くまま、さすがに40代でこんなことを言ってるのはいかがなものかって思いますけど、でも実際そうだったんです。それがフライデーの一件で全部明るみになって、“僕、ダメな人間なんです”って自分から言えるようになったのは、本当に楽になりました」

現在、有村はシングルファーザーとして子どもを育てている。子育てのうえで心がけていることはあるのだろうか。

「自分がすごく愛されて育った自覚があって。だから、その親から受けた愛情を、そのまま自分の子どもにも注ぎたいなと思ってます。具体的には、よく抱きしめてあげる、ご飯やお弁当を作るとか。もちろん、怒るときは怒るんですけど、僕の親にも手伝ってもらいながら、きちんと子どもとの時間を作るように心がけています」

ちなみに、我が子を育てながら、有村はやっぱり自分の子だなと思うことがあるそう。

「5歳なんですけど、今は『ゴーストバスターズ』と『ワイルド・スピード』に夢中ですね。それも、僕が勧めたわけじゃなくて、もともと車が好きで、YouTubeでゴーストバスターズに出てくるキャデラックのリムジンを改造した車を見たらしくて、そこから興味を持って、ゴーストバスターズの本編を見て、今は映画に興味を持ってくれてますね。自分の子どもが車と映画が好きってうれしいなと思います」

有村の今後の活動や、展望について聞いた。

「多くの人に映画の魅力を伝えたいという思いは変わらずあって、最近出た佐久間宣行さんのYouTubeでの映画解説の動画コメントを見ても、“わかりやすい”っていうコメントが多くて、あ、今の方向性は間違ってないんだなっていうのは励みになります。

あとは、僕の根っこの部分なんですけど、人の良さ、とっつきやすさ。隠すこともNGもない、クライアントからは“使い勝手のいい有村昆”でい続けたいなと思います。もちろん、もう仕事で裏切るようなことはしない、という前提がありますよ(笑)。今、種を植えた花が咲き始めているんで、これを広げていけたらって思ってますね。目の前の1日1日をしっかり生きて、仕事につなげていきたい」

本当に裏表のない人だな、というのが有村の話を聞いた感想だ。全ての言葉を本気で伝えようと思っているのが話を聞くとよくわかる。最後に、デロリアン、スパイダーマン柄のテスラと、さまざまな夢を叶えてきたように見える有村に、未だに叶えられていない夢について聞いてみた。

「家を建てたいですね、バック・トゥ・ザ・フューチャーの時計台みたいな家。いいんです、近所で有村昆の家だって噂されても、逆に噂されたいんです。じゃなかったら、あんな車に乗らないですよ(笑)」

▲愛車の前で陽気なポーズをとってくれた

プロフィール
 
有村 昆(ありむら・こん)
生年月日:1976年7月2日
出身地:マレーシア生まれ、東京育ち
血液型:O型
趣味:DVD鑑賞&収集&紹介。歴史(戦国時代、三国志) 。ゲーム(オールジャンル、ファミコンならお任せ)
Twitter:@arimura_kon、Instagram:@kon_arimura、TikTok:@kon_arimura、YouTube:有村昆のアリコンch