ラーズ・ヌートバーと吉田正尚も打線を引っ張る

今大会は、メジャーリーガーのラーズ・ヌートバーと吉田正尚も打線を引っ張っている。強化試合は2試合のみしか出場できなかったが、対応力の高さを見せた。

ヌートバーに関しては、トップバッターとして4試合中2試合の1打席目に出塁している。特に初戦の中国戦は、いきなりセンター前ヒットで出塁し、先制点のきっかけを作った。

出塁率に関しても.579と一番打者に相応しい成績を残し、相手バッテリーに隙があれば盗塁も決めている。

また、守備面では中国戦と韓国戦でファインプレーを見せるなど、投手陣を助けた。

走攻守で躍動し、人気も一気に上昇中のヌートバーは、準々決勝以降も目が離せない。

▲侍ジャパンのトップバッターとして大活躍のヌートバー 写真:CTK Photo/アフロ

吉田正尚は、今シーズンからメジャーリーガーの仲間入りをしたが、東京五輪と同様に国際大会の強さを見せている。

三振率の低さやコンタクト率の高さ、チャンスの強さはNPB時代に頭ひとつ抜けていたが、世界の舞台でも発揮している。

1次ラウンドの三振数は、スタメン出場した選手で唯一の0である。打点に関しても大谷に並ぶチームトップの8を記録した。

2番として機能している近藤健介を含め、得点力のある上位から中軸で、準々決勝以降も相手投手の攻略に期待していきたい。