Voicyでは日々思うことを発信

――Voicyに関してはどんな制作工程なんですか?

nolie Voicyはどこでも気軽に録音できるんです。マイクさえあればカフェとかでも気兼ねなくできます。編集もしないので、YouTubeに比べたら楽にアップできている感じですね。いつもは、だいたい日々生活をしているなかで「この話、面白そうだな」というのをメモ帳にためてあって、録るときに「あ、今日はこの話をしよう」と決めて話すような感じです。

――日本にいるときからSNSをアクティブに利用されていたんですか?

nolie 日本で働いていた建築設計事務所が、設計だけでなく、企画もやるしPRもやるしと、幅広く働くことを求められる職場だったんです。

「◎◎線の◇◇駅徒歩5分のこのエリア、どういう層の人が住んでいるのか?」というリサーチから始まって、「では、このターゲット層が求める物件とは?」と企画を立て、それを施主の方にプレゼン、その企画が通ったら、ようやく設計の仕事がスタート。

さらに、設計の仕事が終わって建物が建ったあとに、その物件をPRする仕事までやっていました。PRというのが、つまりFacebookやInstagramのページを作って、「この町に住みたい人に、どういうふうに告知するか」という部分までやっていたんです。

当時は幅広い業務が大変でもあったんですけど、振り返ってみると、そこで得た「作るだけでなく、どういうふうに届けるか」みたいな経験が生きていて。そういうことを考えるきっかけになる事務所だったなと思うし、今につながっています。建築デザインだけの仕事をしていたら、今みたいな仕事につながっていなかったなと。そのときの経験がわりと今、生きていますね。

≫≫≫ 明日公開の後編へ続く


プロフィール
 
Nolie/のり
フランスでのリアルな生活を、日常ブログや実際に体験したエピソードなどを通してYouTube『Nolieフランス四人暮らし』で紹介している。フランスの食卓の様子や休日の過ごし方など日常のVLOGをアップし、その豊かでほのぼのとした空気が人気を博し、チャンネル登録者数は12万人を超える。日本の大学を卒業後、設計建築事務所で経験を積み、27歳で一級建築士の資格を取得。「海外でシンプルな暮らしを体験してみたい」という思いから2016年に渡仏。フランスの建築学科の大学院に留学し、語学を学びながら研鑽を積む。大学院在学中にフランス人のパートナーと出会い、第一子を出産。育児のため途中休学を経て、2020年に卒業。休学期間中に『Nolieフランス三人暮らし』でYouTubeデビュー。2021年に第二子を出産し、現在の形にタイトルを改めた。YouTubeのほか、音声メディアSNS『Voicy』やInstagramでの発信も行っている。YouTube:Nolie / のり フランス四人暮らし、Voicy:アラフォーフランス生活奮闘記、Instagram:@nolie_a_nantes